ライオン・リビングケアマイスターの杉本美穂氏は9月18日、1月から全国で行われている出張授業「驚きの“ナノ洗い”実験教室」にて新潟県魚沼市立広神東小学校の児童たちに食器洗いに関する講義を行った。 「驚きの“ナノ洗い”実験教室」は、ライオンが2015年1月から全国で行っている出張授業。授業は食器洗いの大変さや楽しさが学べる内容となっており、同社製品の「Magica(マジカ)」を利用した食器洗い実験も実施される。同教室は現在までに東京都、福岡県、岩手県、香川県にて実施され、9月18日の新潟県魚沼市立広神東小学校での開催で5回目を迎えた。 当日は、ライオン・リビングケアマイスターである杉本美穂氏が講師を務め、食器洗いに関する講義を行った。講義を聞いた児童たちは、普段家庭で保護者がどれほど大変な思いをしているのかを実感し、杉本氏の発言に驚きの表情を見せた。また、「ナノレベル」の世界で油汚れと洗剤が“戦っている”という話には興味津々、といったようすだった。 講義のあとは、マジカを利用してギトギトの油をサラサラと水のように落とす実験に挑んだ。マジカが油を細かく素早く落としていくようすを見た児童たちは、実験後に「家に帰ったらお母さんの食器洗いを手伝いたい」「もっとお皿を洗ってみたい」などと言っていた。 講師を務めた杉本氏によれば、食器洗いは「段取りが命」であり身体をフル稼働させて行う大変な仕事。さらに、子どもが大人になっても「一生やらなくてはならない大切なこと」であるため、「小さいころから楽しみながらやる習慣を作ることが大切」と述べた。 また、同氏は食器洗いは段取りが大事であることから、子どもの空間認識力を育む力があるのではないかとコメントし、食器洗いを「毎食後に3Dパズルを実施しているようなもの」とたとえた。子どもが家事を行う習慣を作るためには今回のような実験教室で楽しみながら学ぶことが必要だとし、食器洗いの楽しみをきっかけに、子どもたちが保護者の手伝いを楽しめるきっかけづくりをしていきたいと意気込んだ。