国公立vs私立大、文系vs理系…マナビジョンが大学生の就職内定状況公開

 ベネッセコーポレーションが運営する高校生の進路・進学を応援するサイト「マナビジョン」は12月15日、TOPICSとして「大学生の就職内定状況」を公開した。内定率やその背景、今後の動き、大学の就職支援などについてポイントを紹介している。

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 ベネッセコーポレーションが運営する高校生の進路・進学を応援するサイト「マナビジョン」は12月15日、TOPICSとして「大学生の就職内定状況」を公開した。内定率やその背景、今後の動き、大学の就職支援などについてポイントを紹介している。

 大学生の就職内定状況は、11月中旬に発表された文部科学省と厚生労働省が調査した2015年度の大学生の就職内定状況をもとに作成したもの。調査対象は大学62校で、10月1日時点の大学生就職内定率は66.5%、前年同時期よりも1.9ポイント減少し5年ぶりに前年の内定率を下回った。サイトでは「国公立大 vs 私立大」「文系 vs 理系」など項目別の内定率比較も出している。

 マナビジョンでは、内定率が下がった背景として就職活動の解禁日が後ろ倒しされた影響を指摘。日本経団連が加盟企業に対して示した2016年度の採用選考活動スケジュールと2017年度のスケジュールを表にし、2017年度の就職活動の様相がどう変わっていくのかポイントをまとめている。また、金沢工業大学や東京都市大学など一部の大学を例にあげ、大学の就職サポートの内容を紹介。高校生にはまだ先の話に思えるが、就職実績や就職サポートは入学時の判断基準にもなるため早めにチェックすることを勧めている。

 なお、マイナビも12月15日に「2016年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」を発表。企業側を対象とした調査結果によると「内定者に質・量ともに満足した」と回答した企業は29.7%と6年連続で減少。採用活動の印象は「前年より厳しかった」61.4%、「前年並みに厳しかった」32.8%と、9割以上が「厳しい」採用戦線だったと回答した。厳しかった理由は「母集団の確保」が63.0%ともっとも多かったが、「採用活動スケジュール変更への対応」も56.7%を超え、企業、学生双方にとって2016年度の就職活動スケジュールは厳しい結果をもたらすものとなったようだ。
《畑山望》

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