山々の景色や好きな絵を見て、すがすがしい気持ちになったり、気持ちが落ち着いたり、和らいだりした経験がみなさんにもあるのではないでしょうか? それは色彩が人の心身に作用し、少なからず影響を与えているためです。私たちは、日常生活の中でさまざまな色彩に囲まれており、自然と色を選択して生活しています。そして意識せずとも、知らず知らずのうちに色の持つ力に影響されたり、効果を得たりしているものです。 そこで今回は、身近な持ち物によく使われている色を中心に、いくつか色彩効果の例をご紹介したいと思います。◆青は、集中力をサポート 青は心身が落ち着き、感情を抑える色です。青の色の効果を取り入れると長く集中力が続き、頭脳を使う作業に効果があるといわれています。 それは、青の光が「副交感神経」を刺激することで、脈拍や体温が下がり、呼吸も深くゆっくりするようになるためと考えられているようです。「青いペンで書くと記憶がよくなるらしい」というような話があるのも、青色の効果からきているのかもしれません。◆赤は、活力を生み、やる気をサポート 赤は、情熱や活力を生むようなエネルギーをイメージさせる色で、やる気を増したいときやモチベーションをアップしたいときに助けになるような色といわれています。一方で、赤は自己主張が強く小さくても目立つ色なので、多様するとかえって散漫になってしまうところもあるようです。 大事なものをファイリングするときにファイルを赤色にしたり、注意したい点をマークするときにマーカーを赤色にするなど、ポイントを押さえて赤色を使うとよいでしょう。◆緑は、安らぎの色でリフレッシュ効果をサポート 緑は刺激の少ない色で、見る人に安心感を与え、心身のバランスを整えたり、リラックスさせる効果があるといわれています。気分をリフレッシュして仕事に取り組みたいときなど、気分転換するのに用いるとよいでしょう。身近に緑があると落ち着いた気分で仕事ができそうです。 また、緑は草木の自然をイメージさせるので、癒し効果が得られそうです。刺激が少ない色なので、緑系のノートを使うと目に優しいかもしれません。 以上は一例ですが、色のもつ特性は日常的になんとなくわかってはいるものの、詳しく知ってみると楽しいものです。色を楽しみながら、その時々の気分で文具の色を選択してモチベーションアップをはかってみるのも、よいのではないでしょうか。