大学通信が運営する携帯サイト「教育総合研究所」は6月2日、「10年で京大現役合格者を増やした高校ランキング2016」を発表した。トップは北野(大阪)で、2位に西京(京都)、3位に神戸(兵庫)が続き、公立高校がトップ3を占めた。 ランキングは2006年と2016年の京大現役合格者数を比較し、増加順に学校を並べたもの北野(大阪)は2006年の18人から38人へと増加し、20人増でランキング1位となった。2位の西京(京都)は2006年から15人増の17人、3位の神戸(兵庫)は13人増の18人、4位の東海(愛知)は12人増の27人、同じく4位の天王寺(大阪)は12人増の29人。 トップの北野では、現役・浪人を合わせた合格者数が2006年に43人だったのに対し、今春は62人と19人の増加。合格者に占める現役の割合は4割から6割にあがっており、現役合格者数が増えていることがわかる。教育総合研究所では、この合格実績の伸びには府立校改革の影響が大きいと分析。大阪府は大学進学に力をいれるため、府立10校に全府から応募できる文理学科を設置している。 トップ5入りした中高一貫校は東海(愛知)のみだったが、6位には女子学院(東京)・大阪桐蔭(大阪)・開明(大阪)の中高一貫校3校がランクイン。女子学院は東大合格者数でも上位に入る学校だが、今年は京大合格者も多く18人合格と東日本ではトップだった。教育総合研究所によると、近年、首都圏では京大人気がアップしており、受験時に学部・学科まで決めて受験するため、学びたいことが決まっている受験生向きなことに加え、ノーベル賞受賞者の山中伸弥教授が在籍していることも魅力のひとつのようだ。 「10年で京大現役合格者を増やした高校ランキング2016」は、今週の無料記事として大学通信が運営する「キャンパスナビネットワーク」に掲載されている。携帯サイト「教育進学総合研究所」に会員登録(月額324円)すると、すべての記事を購読できる。◆10年で京大現役合格者を増やした高校ランキング20161位「北野(大阪)」20人増・38人2位「西京(京都)」15人増・17人3位「神戸(兵庫)」13人増・18人4位「東海(愛知)」12人増・27人4位「天王寺(大阪)」12人増・29人6位「女子学院(東京)」11人増・13人6位「大阪桐蔭(大阪)」11人増・19人6位「開明(大阪」)11人増・12人9位「刈谷(愛知)」10人増・11人9位「洛北(京都)」10人増・15人