エルピクセル(LPixel)は、アドビシステムズと製作した「研究者のための画像処理」教育動画を、教育・研究者向けコミュニティサイト「Adobe Education Exchange」にて公開した。全国の研究者に向けて、体系的な画像処理教育が受けられる機会を提供する。 エルピクセルは、東京大学の画像解析に精通した生命科学の研究者が中心となって2014年3月に設立したベンチャー企業。おもに研究用画像処理ソフトウェア開発や研究教育活動を行っている。2015年からは、60を超える大学研究機関において「研究者のための画像処理セミナー」をアドビシステムズと共催している。 2015年6月~12月に実施したセミナー参加者のうち、教員または研究者1,564人を対象とした画像処理調査を実施したところ、画像処理の知識とスキルが必須であるいう回答が93%を占めた一方で、その中で画像処理を授業で学んだことがあるという人は約1%という結果になった。さらに、意図しない画像不正を防ぐ確信があると回答した人は全体の約1割に留まっている。 「研究者のための画像処理」教育動画は、この調査結果を踏まえ、より多くの研究者に体系的な画像処理教育の機会を提供すべく製作されたもの。動画は、アドビが10月11日より日本語版の提供を開始した教育・研究者向けコミュニティサイト「Adobe Education Exchange」にて公開されている。研究者の研究画像処理の知識とスキルが向上することで、画像不正を未然に防止することも期待されるという。