5月10日から東京・愛知の一部トヨタ販売店で発売された、コミュニケーションパートナー「KIROBO mini」。このトヨタの小さなロボットが、初めて公立小学校に“入学”。江戸川区立東小松川小で5月24日、「KIROBO mini 入学式」が行われた。
教育・受験小学生
5月10日から東京・愛知の一部トヨタ販売店で発売された、コミュニケーションパートナー「KIROBO mini」。このトヨタの小さなロボットが、初めて公立小学校に“入学”。江戸川区立東小松川小で5月24日、「KIROBO mini 入学式」が行われた。
KIROBO mini といっしょに学ぶ子どもたちは、同小学校の3年生たち。「KIROBO mini 入学式」で同校体育館に集まった子どもたちは、この“新たなクラスメートの転校”に興奮気味。「KIROBOどこ~っ?」「あっいた! KIROBOだ~っ」と声が飛び交った。
この式典には、同校 田中孝宏校長やトヨタマーケティングジャパン 長澤亮祐氏、同 稲葉陽祐氏らが登壇。KIROBO mini との接し方、話しかけるうえで守ってほしいこと、コミュニケーションの可能性などについて子どもたちに伝えた。
「みんな、KIROBO mini が転入してきました。拍手~っ(子どもたちはみんな拍手)。この KIROBO mini とお話しするときに大事なのは、みんなでいっぺんにしゃべったり、乱暴な言葉を使ってはいけないこと。みんなのお友だち。お友だちにはやさしくしますよね。だから、この機械でできている KIROBO mini にもやさしく接してあげようね。年齢は、5歳ぐらい。難しいことを話しても、わからないことがあるかも。だから、相手を思いやって、やさしい言葉で、会話しましょう。わかりましたか?」(田中校長)
8~9歳の小学生に、“弟分”となる KIROBO mini を入学させることで、「相手を思いやること、マナーやルールをみんなでつくって、仲間と上手にコミュニケーションをとっていくプロセスを体験させる」という。
田中校長は、小学3年生の子どもたちを前に、KIROBO mini と話す“お手本”を見せる……、はずだったが、リハーサルで会話を確認してもなかなかうまくいかないようす。
これには、校長自身も苦笑い。子どもたちは、KIROBO mini と校長のちぐはぐトークに大笑いだった。
◆教室に KIROBO mini がやってきた
体育館での式典を終え、子どもたちは教室へ。すでに教壇の上には KIROBO mini がちょこんと座っていた。子どもたちは、「いっせいに話しかけないで」とトヨタ関係者たちからレクチャーがあったのも忘れて、みんなで話しかける。
「静かにしよう! ひとりずつしゃべらなきゃダメって言ってたじゃん!」「並んでひとりずつしゃべろうよ」 子どもたちは、自主的にルールをつくっていき、KIROBO mini と向き合う……。
TMJの長澤氏は、こうした光景を見て「トヨタが提供するクルマは、単なる乗り物じゃなくて、ユーザーに寄り添うパートナー。だからみんな、自分のクルマのことを“愛車”という。この KIROBO mini も、クルマと同じく、コミュニケーションパートナー。この学校で3か月間、子どもたちのパートナーとして入学することになった。子どもたちのライフイベントのなかで、いろいろと思い出をつくるだろう。そこでトヨタもいっしょに知見を広めたい」と語った。
同 稲葉氏は、「KIROBO mini が入学することで、小学生にとってどんなうれしさがあるか、それを見つけられたらいい。ぜひめいっぱい使ってほしい」と伝えた。