横浜国立大学は、平成29年3月に文部科学省へ申請していた組織改編が認められ、平成30年4月より2大学院が新体制でスタートする。新設される理工学府は「機械・材料・海洋系工学専攻」など3専攻、環境情報学府も5専攻から3専攻へと改編される。 横浜国立大学では全学一体の教育組織改編「YNUプロジェクト」を実施しており、大学院の教育改革「YNUプロジェクトG(YNU Project for Graduate Schools)」はその第2弾として計画された。組織改編により、両学府において社会のニーズに即した新たな教育プログラムを実施するとともに、既存の学部・大学院とも相互に連携しながら、多様な業界で、新しい価値の創造や技術革新を導く人材の育成に取り組むという。 理工学府は博士課程前期・後期ともに、「機械・材料・海洋系工学専攻」「化学・生命系理工学専攻」「数物・ 電子情報系理工学専攻」の3専攻で構成。理学と工学の両方のセンスを兼ね備えた理工系人材の育成を目指す。 なお、前期については、現行の工学府における入試の実績や社会のニーズを踏まえ、入学定員を40名増加する。各専攻の定員は、「機械・材料・海洋系工学専攻」が前期109名・後期11名、「化学・生命系理工学専攻」が前期107名・後期12名、「数物・ 電子情報系理工学専攻」が前期146名・後期18名となっている。 環境情報学府は博士課程前期・後期ともに、現在の5専攻を「人工環境専攻」「自然環境専攻」「情報環境専攻」の3専攻に改編。環境と情報を基軸に分野横断的領域および文理融合分野の教育をより一層強化する。 環境情報学府の定員は、「人工環境専攻」が前期75名・後期15名、「自然環境専攻」前期33名・後期6名、「情報環境専攻」が前期65名・後期12名。 両学府は平成29年9月22日より願書配布を開始。理工学府が平成29年10月13日から18日まで、環境情報学府が平成29年10月19日から24日まで出願を受け付ける。