大学入学共通テスト、11月に1,900校でプレテスト実施

 大学入試センターは10月6日、大学入学共通テスト導入に向けた試行調査(プレテスト)を全国約1,900校の高等学校と中等教育学校で実施すると発表した。実施期間は11月13日~24日。

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 大学入試センターは10月6日、大学入学共通テスト導入に向けた試行調査(プレテスト)を全国約1,900校の高等学校と中等教育学校で実施すると発表した。実施期間は11月13日~24日。

 文部科学省が7月に公表した「大学入学共通テスト実施方針」において、平成32年度(2020年度)より実施される「大学入学共通テスト」の問題作成や採点方法などについてプレテストを通じた検証を行うこととなった。これを受けて、大学入試センターでは平成29年度と平成30年度に試行調査(プレテスト)を実施する。これまで「プレテスト」という呼称だったが、よりその趣旨・性格が明確になるよう、「試行調査(プレテスト)」という呼称に改めた。

 平成29年11月の試行調査(プレテスト)では、マーク式問題を含め、知識の深い理解と思考力、判断力、表現力を一層重視した問題作成の工夫・改善を行い解答状況等を分析する。また、記述式問題における形式面・内容面にわたる正答の条件のあり方や採点体制、採点期間等について検証を行う。

 試行調査(プレテスト)の実施概要は、高校2年生以上を対象に国語(100分)と数学I・数学A(70分)の記述式とマーク式の試験を実施。また、原則として高校3年生を対象に世界史Bと日本史B、地理B、現代社会、数学II・数学B、物理、化学、生物、地学(各60分)のマーク式の試験を実施する。参加校数は全高等学校・中等教育学校の約38%にあたる1,900校。11月13日~24日の期間内に、参加校が任意の日時で実施する。

 平成30年2月の試行調査(プレテスト)では、高校2年生以上を対象に英語および受検上の配慮のあり方(特に点字問題)について実施。英語は、平成30年2月13日~3月3日の期間内(予定)に、協力校が任意の日時で実施する。受検上の配慮のあり方についての実施時期は検討中だという。
《工藤めぐみ》

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