21世紀構想研究会は12月2日と3日、東京の女子栄養大学駒込キャンパスで「第12回全国学校給食甲子園」の決勝大会を開催する。10月16日には、全国から応募があった2,025献立から6ブロック12代表が選出された。決勝大会のようすは、大会当日に全国学校給食甲子園Webサイト内で生放送予定。 ブロックは「北海道・東北」「関東」「甲信越・北陸」「中部・近畿」「中国・四国」「九州・沖縄」の6つ。第1次審査で47都道府県から146件、第2次審査で47都道府県・146件から59件を選定。続く第3次審査では、47都道府県を6ブロックに分け、その中から各ブロック4件を選定し、合計24件を選定した。さらに第4次審査で選ばれた12代表は今後、東京の決勝大会へ進む。 「全国学校給食甲子園」は、「食育」の重要な役割を担う学校給食の充実を図り、学校給食への理解を深めるきっかけとするために開催される全国的な大会。出場をきっかけに、献立内容の工夫や地場産物の生かし方、調理技術や衛生管理の改善向上のほか、調理員のチームワークや士気向上を促進し、おいしい学校給食の実現に貢献するねらい。 応募者は、地場産物を生かした「我が校の自慢料理」をテーマに、決勝大会実施日までに学校給食として提供したことのある献立を応募する。献立は文部科学省学校給食摂取基準や栄養量、分量、調理過程・衛生管理などの基準のほか、大会ルールに基づいた指標に応じて選考される。 12代表の献立には、「赤城鶏ときのこのみそグラタン(群馬県)」「越生うめりんつくね、五大尊つつじあえ(埼玉県)」「にいがた流ちょい塩・打ち豆のすり流し、ぽっぽいも(新潟県)」「羽二重もち(福井県)」「宇陀の黒豆ご飯(奈良県)」「千屋牛肉入りふるさと汁(岡山県)」「みきゃんライス、愛南栽培ひじきのサラダ(愛媛県)」など、地場産物を取り入れた郷土料理や趣向を凝らした逸品が並ぶ。 2016年に開催された第11回全国学校給食甲子園では、北海道足寄町学校給食センターが優勝。2017年の決勝大会最終日にあたる12月3日には、決勝戦のようすをインターネットでライブ配信予定。12代表の献立と写真、第11回のようすや大会詳細はすべて、全国学校給食甲子園のWebサイトで確認できる。今年はどのような子どもと郷土への愛情が溢れた献立が登場するのかが楽しみだ。◆第12回全国学校給食甲子園 決勝戦出場12代表の一覧北海道・東北ブロック 北海道 島牧村学校給食センター 福島県 福島県立相馬支援学校関東ブロック 群馬県 川場村学校給食センター 埼玉県 越生町立越生小学校甲信越・北陸ブロック 新潟県 新潟市立女池小学校 福井県 春江坂井学校給食センター(坂井市立東十郷小学校)中部・近畿ブロック 兵庫県 芦屋市立精道小学校 奈良県 宇陀市立学校給食センター中国・四国ブロック 岡山県 新見市立新見学校給食センター 愛媛県 西条市立神拝小学校九州・沖縄ブロック 佐賀県 神埼市学校給食共同調理場 鹿児島県 垂水市立学校給食センター◆第11回全国学校給食甲子園 決勝大会<調理>のようす 2016年12月4日