学生と企業の適合度、AIが判断…三菱総研とマイナビの就活支援新サービス

 三菱総合研究所とマイナビは共同で、学生の就職活動を支援する新サービス「納得できる企業研究」を10月23日より開始した。このサービスは、三菱総研が開発したHR(人材)Tech AIエンジン「HaRi」にマイナビが保有するデータを活用し、本人との適合度を提示するもの。

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「納得できる企業研究」ページのようす
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  • HaRiロゴ
 三菱総合研究所(三菱総研、MRI)とマイナビは共同で、学生の就職活動を支援する新サービス「納得できる企業研究」の提供を、「マイナビ2019」内で10月23日よりスタートした。三菱総研が開発したHR(人材)Tech AIエンジン「HaRi(ハリ)」にマイナビが保有するデータを活用し、本人の希望する企業との適合度を提示するもの。

 「納得できる企業研究」スタートに先立ち、2016年10月に三菱総研とマイナビは人工知能技術(AI)を活用し、企業の採用活動を支援する「エントリーシート優先度診断サービス」を共同開発した。エントリーシート選考に際し、AIが企業の採用を含む人事関連データをもとに、企業にとって有望な学生を高速・高精度で判定する。大企業を中心に15社が導入し、100社以上が試験導入を行った。

 新しくスタートする「納得できる企業研究」はおもに「マイナビ2019」を利用する学生が対象。就職活動を企業側、学生側の両面からサポートする。

 特徴は「ビッグデータをAIが持続的に学習」「総合評価の採用」「継続的な進化」の3つ。マイナビが保有するこれまでの就職活動などにおける企業掲載データ、マイナビへのアクセスデータ、ネット上のテキストデータなどをAIが継続的に学習し、学生の記述内容との親和性、企業や業種の類似度などさまざまな条件を勘案。結果、企業が学生の希望にどの程度合っているかを表す「適合度」を提示する。AIはその都度再学習をしていくことで、マッチングの精度の向上も期待できる。

 三菱総研は今後、「エントリーシート優先度診断サービス」と「納得できる企業研究」の2サービスを活用し、企業と学生の両者の満足度向上を推進するとコメント。企業の人材育成と社員の活躍を幅広く支援していくとしている。
《鈴木邦明》

鈴木邦明

帝京平成大学 人文社会学部児童学科 准教授。1971年神奈川県平塚市生まれ。1995年東京学芸大学教育学部卒業。2017年放送大学大学院文化科学研究科修了。神奈川県横浜市と埼玉県深谷市の公立小学校に計22年間勤務。2018年からは帝京平成大学において教員養成に携わっている。「学校と家庭をつなぐ」をテーマに保護者向けにも積極的に情報を発信している。

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