中学校教諭、週の在校60時間超が68.2%…東京都教委調査

 東京都教育委員会は平成29年11月9日、東京都公立学校教員勤務実態調査の集計結果(速報値)を公表した。教諭の平日1日あたりの在校時間は小学校、中学校ともに11時間を超え、1週間あたりの在校時間が60時間を超える中学校教諭は68.2%にのぼった。

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 東京都教育委員会は平成29年11月9日、東京都公立学校教員勤務実態調査の集計結果(速報値)を公表した。教諭の平日1日あたりの在校時間は小学校、中学校ともに11時間を超え、1週間あたりの在校時間が60時間を超える中学校教諭は68.2%にのぼった。

 調査は、「学校における働き方改革推進プラン(仮称)」策定にあたり、都内公立学校教員の勤務実態を正確に把握することが目的。平成29年6月19日~7月16日のうち連続する7日間の業務について、小学校39校、中学校40校、都立高校17校、都立特別支援学校9校の計105校の常勤教員全員を対象に実施した。

 教諭(主幹教諭・指導教諭・主任教諭を含む)の平日1日あたりの在校時間は、中学校が11時間32分ともっとも長く、ついで小学校11時間27分と、いずれも11時間を超えた。副校長は、小学校、中学校、高校、特別支援学校いずれの校種でも12時間を超える状況にあった。

 教諭の1週間あたりの平均在校時間は、中学校64時間35分、小学校58時間33分、特別支援学校54時間22分、高校53時間06分。1週間あたりの在校時間が週60時間を超える教諭の割合は、特別支援学校43.5%、小学校37.4%、高校31.9%に対し、中学校は68.2%と7割近くにのぼった。中学校の教諭は、土日の「部活動・クラブ活動」の業務時間がそれぞれ2時間を超える実態にある。

 副校長では、1週間あたりの在校時間が週60時間を超えている割合は、特別支援学校86.7%、小学校84.6%、中学校78.6%、高校58.3%だった。副校長の業務内容別の業務時間をみると、学校運営事務や校内外用の調査報告に多くの時間を費やしている。
《奥山直美》

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