平成29年11月13日、現行の大学入試センター試験に代わる「大学入学共通テスト」実施に向けた試行調査(プレテスト)が始まった。11月24日までの期間に、協力を得た約1,900校の高等学校および中等教育学校で実施する。 大学入試センターによると、「大学入学共通テスト」試行調査における出題は、マーク式問題も含め知識の理解の質を問う問題や思考力、判断力、表現力を用いた解答が求められる作問となるよう工夫した。新しく始まる「大学入学共通テスト」の平成32年度(2020年度)実施に向け、調査結果は解答状況などを分析するとともに、記述式問題における形式面・内容面にわたる正答の条件のあり方や採点体制、採点期間などの検証に用いる。 今回の平成29年11月試行調査に加え、平成30年度にも試行調査を実施する予定。今回は試験会場は参加各校のところ、平成30年度は全都道府県で原則、現行の大学入試センター試験の全大学会場を対象に実施する予定。平成30年度試行調査の対象者は高校2・3年生。 なお、平成29年度と30年度の試行調査で出題される問題の構成や内容は、必ずしもそのまま平成32年度からの「大学入学共通テスト」に受け継がれるものではない。大学入試センターは今後、実際の問題構成や内容などは試行調査の解答状況などの分析を踏まえて検討するとしている。