大学入学共通テスト、代ゼミが試行調査を分析

 代々木ゼミナールは2017年12月5日、「大学入学共通テスト」試行調査(プレテスト)で出題された問題の分析結果を発表した。国語では従来には見られなかったような思考力型の問題が出題されているという。

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大学入学共通テスト試行調査(プレテスト)の分析結果
  • 大学入学共通テスト試行調査(プレテスト)の分析結果
  • 大学入学共通テスト試行調査(プレテスト)所見(国語の一部)
  • 大学入学共通テスト試行調査(プレテスト)所見(数学I・数学Aの一部)
 代々木ゼミナールは2017年12月5日、「大学入学共通テスト」試行調査(プレテスト)で出題された問題の分析結果を発表した。国語では従来には見られなかったような思考力型の問題が出題されているという。

 代々木ゼミナールは、11月13日~24日の期間に実施された「大学入学共通テスト」試行調査の各科目について、出題における特徴的な点や設問ごとの分析などをWebサイトに掲載している。

 たとえば、国語の特徴的な点は、現行のセンター試験が大問4題構成であるのに対し、プレテストでは冒頭に記述問題1題が加えられ、大問5題構成となり、試験時間が現行の80分から100分に増えた。大問ごとに見ると、現代文記述問題はサンプル問題よりも難易度が下がっていると分析。現代文のマークシート問題では、受験生が考察を加える必要がある思考力型の問題が出題されており、従来には見られなかった設問の作りだという。

 数学I・数学Aは、試験時間に対して情報処理量が多いため、数学の力だけではなく、従来以上に「空所補充」の受験対策が重要。第2問・第3問では現実の社会に密着したテーマを選び、従来とはまったく違う出題の形式になっている。一方、数学II・数学Bは、従来のセンター試験の「計算量が多すぎる」との批判に応えてか、第2問・第4問などを中心に計算量はかなり減少しているという。

 12月5日午後1時現在、国語と物理、化学、世界史B、日本史B、数学I・数学A、数学II・数学Bの分析結果が掲載されている。そのほかの科目についても、順次公開予定。
《工藤めぐみ》

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