N高と長崎五島市が連携、中高大学生向け「離島教育プログラム」開発

 角川ドワンゴ学園「N高等学校」(N高)と長崎県五島市は2017年12月6日、「全国の学生との交流を目的とした離島教育プログラム策定業務」を提携し、全国の学生が参加できる「離島教育プログラム」を外部有識者とともに共同で企画開発すると発表した。

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 角川ドワンゴ学園「N高等学校」(N高)と長崎県五島市は2017年12月6日、「全国の学生との交流を目的とした離島教育プログラム策定業務」を提携し、全国の学生が参加できる「離島教育プログラム」を外部有識者とともに共同で企画開発すると発表した。

 N高では2016年4月の開校当初より、全国の地方自治体と連携した職業体験プログラムやプロジェクト学習の開発、実施を行っており、2016年度は15地域で実施したという。そうした実績を踏まえ、N高と五島市は、全国のさまざまな離島で問題となっている人口減少や事業継承、交流人口の減少などに対する取組みとして、課題先進地域としての特性や魅力的な観光資源、特産品を活用し、全国の学生が参加できる「離島教育プログラム」の企画開発に外部有識者とともに取り組むという。

 今回の「離島教育プログラム」では、中高生や大学生を対象に、21世紀をよりよく生きていくうえで重要な他者と協同するスキル、創造的思考や論理的思考のスキルを身に付けられるプログラムの開発を目指す。具体的には、全国どこでも実施でき教育効果の見込めるワークショップ型のプログラムや、五島を訪れ、現地の課題や産業、観光資源の体験を通して21世紀型ライフスキルを学ぶスタディツアー、長期間五島に滞在しながら島の産業での職業体験や地域課題の解決に取り組むインターンシッププログラムなどが盛り込まれる予定。

 五島市には、11の有人島と52の無人島という特徴的な自然環境や潜伏キリシタンによる教会群などの観光資源、日本トップクラスの生産量を誇る椿油をはじめとする産業や五島うどんなどの特産品がある。また、国境離島地域ならではの人口減少や高齢化などの地域課題に直面している。「離島教育プログラム」ではこうした特性を生かしたプログラム作りを進めるという。

 プログラムの実施にあたり、当初はN高生徒を中心に参加を呼びかけるが、参加学生や外部有識者、五島市からのフィードバックをもとにプログラムの改善を図り、ゆくゆくはN高に所属していない中高生、大学生へと参加対象を拡充していく予定だという。
《畑山望》

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