【高校受験2018】千葉県公立入試前期2/13<理科>講評…昨年並み・物理と化学で難問あり

 平成30年度(2018年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「前期選抜」が2月13日(火)、全日制課程128校205学科で実施された。リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「理科」の講評を速報する。

教育・受験 中学生
2018年度 千葉県公立高校前期 <理科> 講評
  • 2018年度 千葉県公立高校前期 <理科> 講評
 平成30年度(2018年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「前期選抜」が2月13日(火)、全日制課程128校205学科で実施された。予定人員22,482人に対し、39,064人が志願していたところ、2月13日の欠席者は196人。受検者数は38,868人で、受検倍率は1.73倍だった。

 リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

◆<理科>講評(京葉学院 提供)

 昨年の前期と同様、大問で9題出題されました。大問1が小問集合で、大問2~大問9は、物理・化学・生物・地学の各分野からそれぞれ2題ずつの出題でした。履修学年もバランスよく出題されています。全体的には基本的な問題が多いが、物理と化学の分野で難度の高い大問があり、難易度は昨年度並みになるものと思われます

1.小問集合
 物理、化学、生物、地学の各分野から1問ずつ出題されました。いずれも基本的な内容の問題で、全問正解が望まれます。

2.光の性質(物理)
 「光の反射と屈折」に関する問題でした。各小問とも基本的な内容で、教科書を学習していれば、十分対応できます。

3.細胞のつくりとはたらき(生物)
 「細胞のつくりと生物のからだ」に関する問題でした。教科書の細かな知識を問う問題も出題されていますが、全体的に基本的な内容でした。

4.火山(地学)
 「火山」に関する問題でした。(4)の火砕流に関する問題は選択肢があるものの、正確な知識が必要でした。

5.水溶液(化学)
 「溶解度と再結晶」に関する問題でした。(3)の結晶の量を求める問題は、導入があるものの、難度の高い計算問題でした。

6.自然界のつながり(生物)
 「食物連鎖」に関する問題でした。(3)の生物の数量変化の記述問題は、難度の高いものではありませんでした。

7.力のはたらき(物理)
 「力のつり合いと力の合成・分解」に関する問題でした。(2)のばねにはたらく力の大きさとばねののびの関係を表したグラフを選択する問題は、動滑車について正確に理解している必要があり、正解できなかった受験生も多いのではないかと思われます。また、(3)の(b)の台車A、Bにのせるおもりの個数の組み合わせを解答する問題は、思考力と計算力が必要な難度の高い問題でした。

8.電池(化学)
 「電池」に関する問題でした。(2)の一次電池と二次電池のちがいに関する問題は、教科書の細かな知識が必要でした。

9.大気中の水蒸気の変化(地学)
 「霧の発生と湿度」に関する問題でした。(1)は霧の天気図記号を選ぶ問題でしたが、教科書に掲載されているものの、入試で出題されることは稀で、過去問で練習してきた受験生でも正解できなかった人も多いのではないかと思われます。
--
 このレポートは2018年2月13日(火)に速報として京葉学院により作成されたもの。

問題を見る

協力:京葉学院
《編集部》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top