【高校受験2018】東京都立高校入試<社会>講評…難度・傾向は昨年並み

 平成30年度(2018年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、平成30年2月23日(金)に実施された。リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「社会」の講評を速報する。

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2018年度(平成30年度)東京都立高等学校入学者選抜<社会>講評
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 平成30年度(2018年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、平成30年2月23日(金)に実施された。全日制は募集人員31,490人に対し45,216人が志願し、最終志願倍率は1.44倍。リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「社会」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

◆<社会>講評(SAPIX中学部 提供)
 難度・傾向は昨年並み。確かな知識や着眼点が必要な問題が増加。

【1】 小問集合
 公民分野は例年の基礎知識を確認するものから、知識がなくても計算を用いて正答を出すことが可能なものへと傾向の変化が見られました。

【2】 世界地理
 主要国の産業構造や、貿易を介した日本との結びつき、地形的特徴などを、文章や統計資料から読み取って解答する問題でした。与えられた情報のどの部分にどの順番で注目するかがポイントとなりました。

【3】 日本地理
 抽象的な文章や統計から都道府県を判断するもので、例年通りの出題でした。記述問題は与えられた資料を出題意図に即して読み取ることが重要でした。

【4】 歴史
 文献史料を用いた問題でした。東京都立校入試では出題例が少ない形式ですが、与えられた史料から年代特定に必要な語句を見つけ出すという、史料問題としてはオーソドックスな手法で対応が可能でした。

【5】 公民
 記述問題は出題意図を理解する注意力に加えて、グラフのどの部分に着目するかという分析力、さらにはそれを文章にまとめる表現力が総合的に試される難度の高いものでした。

【6】 総合
 世界地理や世界史について、詳細な知識を問われる近年の傾向を踏襲したものでした。国際連合の取り組みに関する問題は知識よりもどこに着眼するかが重要なものでした。


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 このレポートは、平成30年2月24日(土)に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。

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 SAPIX中学部は、新小学5・6年生、新中学1・2・3年生(現小4・5・6生、現中1・2生)とその保護者を対象に、平成30年3月10日(土)から順次「高校入試分析会 ~地域別 入試概況~」および「高校入試分析会 ~志望校別 データ分析~」を実施する。講演内容や会場、申込み方法などの詳細は、SAPIX中学部のWebサイトで確認できる。

協力:SAPIX中学部
《編集部》

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