光を使った知育玩具「SHAKE SYNC」博報堂・大阪大・ゼロバイゼロが開発

 博報堂のプロジェクトチーム「HACKTS(ハックツ)」は、大阪大学とクリエイター集団「ゼロバイゼロ」と連携し、知育玩具のひかるブロック「SHAKE SYNC(シェイクシンク)」のプロトタイプを開発した。今後、大量生産・製品化に向けたパートナー企業を募集する。

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 博報堂のプロジェクトチーム「HACKTS(ハックツ)」は、大阪大学とクリエイター集団「ゼロバイゼロ」と連携し、知育玩具のひかるブロック「SHAKE SYNC(シェイクシンク)」のプロトタイプを開発した。今後新しい活用方法の提案を目指し、大量生産・製品化に向けたパートナー企業を募集するという。

 HACKTSは、博報堂関西支社内のプロジェクトチーム。大学や研究機関だけでなく、技術系スタートアップ、伝統工芸などと協働しながらイノベーションをもたらすことを目指して活動している。今回、大阪大学、クリエイター集団「ゼロバイゼロ」と共同で、「光」という触れられないものを用いて子どもたちの新しい遊びを生み出せないか、というアイデアから開発を開始したという。

 開発された「SHAKE SYNC」は、振る(SHAKE)と光の色が変わり、ブロック同士を近づけると色が移る(SYNC)知育玩具。SHAKEして点灯や消灯、ブロック同士を近づけて色を移す、同期させるなど、手の動作だけで遊ぶことができ、7つの色を発するブロックを並べながら光と遊び、光でアートや絵を作る楽しさを通じて想像力と自己表現を育むことができる。

 沢山のブロックをつなげると光のドミノが、7つのブロックで円を作ると虹色のイルミネーションが作れるなど、遊び方はさまざま。色を移すというインタラクティブ性に加え、日本の浮世絵の時代から続く「グラデーション色の美」にも着目した、視覚的にもユニークなブロックだ。子どもだけでなく、遊べるインテリアとして大人も楽しむことができる。

 開発にあたり、HACKTSがコンセプト開発やプロダクトデザインディレクションを、大阪大学が同大で発明したゆらぎ発振器の技術を用いた光の発光パターンを担当。ゼロバイゼロは色を移す仕組みなどのハードウェア、ソフトウェア開発を担当した。色を移す仕組みは、イルミネーションやライブ会場のアトラクションなど、さまざまな光をインタラクティブに変える可能性があるという。

 今後は、新しい活用方法を提案するべく、大量生産と製品化に向けてのパートナー企業を募集する予定。2018年3月11日からアメリカ・テキサスで開催されるテクノロジー・スタートアップのイベント「サウス・バイ・サウス・ウエスト(SXSW)2018」のトレードショーにおいても、博報堂ブース内で展示される。
《畑山望》

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