西文舘「安全防犯ブザー」電池破裂発生、月1回は消耗確認を

 西文舘は2018年4月19日、同社が輸入販売した「安全防犯ブザー(SE-1805K)」のうち、2016年2月10日から2017年4月10日に販売した一部について、装填していた電池が破裂する事例が数件発生していると発表した。

教育・受験 小学生
乾電池が破裂した防犯ブザー
  • 乾電池が破裂した防犯ブザー
  • 西文舘 安全防犯ブザー(SE-1805K)の電池破裂に関するお知らせ 電池の破裂が発生した安全防犯ブザーの概要
  • 消費者庁リコール情報サイト 西文舘「安全防犯ブザー(SE-1805K)」(2016年2月10日~2017年4月10日の販売の一部) - 注意喚起
  • 注意喚起が発表された、西文舘の安全防犯ブザー(SE-1805K)
 西文舘は2018年4月19日、同社が輸入販売した「安全防犯ブザー(SE-1805K)」のうち、2016年2月10日から2017年4月10日に販売した一部について、装填していた電池が破裂する事例が数件発生していると発表した。電池ロット「12-2020」を購入した者は、同社まで問い合わせてほしいとしている。

 該当防犯ブザーの製造は、西文舘の中国工場で生産した。同社によると、調査機関は電池破裂の原因について「電池の消耗に伴い内部で発生したガスによって内圧が上昇し、破裂を防ぐためのガスケットの安全弁が機能しなかったため、破裂したと考えられる」と分析している。確認された電池破裂はいずれも大事には至っていないが、同社は「大変ご迷惑をおかけしたこと、心より深くお詫び申し上げます。」と謝罪している。

 破裂が確認された電池ロット番号は「12-2020」。ほかのロットでは破裂が確認されていないという。

 西文舘は該当の電池ロットを購入している者に向け、西文舘へメール、電話、FAXいずれかで連絡してほしいと呼びかけているとともに、防犯ブザー乾電池の交換時期については「1か月に1回は、電池の消耗などの確認をお願いします」と注意喚起している。同社によると、電池は使い切るのではなく、少し音が小さく感じたときが交換サインだという。

西文舘 安全防犯ブザー(SE-1805K)の電池破裂に関するお知らせ 電池の破裂が発生した安全防犯ブザーの概要
画像:西文舘「安全防犯ブザー(SE-1805K)の電池破裂に関するお知らせ」の一部 問い合わせ先

 西文舘は、オリジナル防犯ブザー(SE-1805K)をはじめ、事務用品などの販売を行っている。防犯ブザー(SE-1805K)は電池工業会規格適合品・全国防犯協会連合会推奨品。2005年には、オリジナル防犯ブザー(SE-1800K)が札幌市教育委員会に採用された経験も持つ。

 国民生活センターの発表によると、今回の該当品は全国自治体の教育委員会などを通じて、小学校の新入生などに配付されている。インターネット通信販売などで販売されたものについては、対象の乾電池は使用されていないという。国民生活センターは、「(西文舘は)既に把握できている販売先に対して、電池が破裂する危険性がある旨や、今後の対応方法について通知を進めています」と発表している。

 注意喚起や詳細情報は消費者庁リコール情報サイトおよび国民生活センターのWebサイトに掲載されているほか、西文舘Webサイトの「安全防犯ブザー(SE-1805K)の電池破裂に関するお知らせ」で確認できる。
《佐藤亜希》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top