【高校受験2020】宮城県公立高入試の新制度、前・後期選抜を一本化して実施

 宮城県教育委員会は2018年9月13日、平成32年度(2020年度)公立高等学校入学者選抜から実施される新制度について、リーフレットや求める生徒像・選抜方法一覧を公開した。前期・後期選抜を一本化した「第一次募集」では、共通選抜と特色選抜の2つの方法で合否を判定する。

教育・受験 中学生
新入試制度周知用リーフレット「新入試制度のポイント」
  • 新入試制度周知用リーフレット「新入試制度のポイント」
  • 新入試制度周知用リーフレット「第一次募集・第二次募集の概要」
  • 新入試制度周知用リーフレット「共通選抜と特色選抜について」
  • 新入試制度周知用リーフレット「平成32年春までの日程、新入試制度Q&A」
  • 平成32年度(2020年度)宮城県公立高等学校 入学者選抜「求める生徒像・選抜方法一覧」求める生徒像・選抜方法の例・見方
  • 平成32年度(2020年度)宮城県公立高等学校 入学者選抜「求める生徒像・選抜方法一覧」求める生徒像・選抜方法の例・見方
 宮城県教育委員会は2018年9月13日、平成32年度(2020年度)公立高等学校入学者選抜から実施される新制度について、リーフレットや求める生徒像・選抜方法一覧を公開した。前期・後期選抜を一本化した「第一次募集」では、共通選抜と特色選抜の2つの方法で合否を判定する。

 現在の中学2年生が受験する高校入試から、現行の前期選抜と後期選抜を一本化し、すべての受験生が出願できる第一次募集として実施。5教科の学力検査点(500点満点)と調査書点(195点満点)をもとに審査・選抜を行う「共通選抜」と、学力検査点、調査書点、面接・実技。作文の得点の合計をもとに、調査書の記載事項も用いて総合的に審査・選抜を行う「特色選抜」の2通りの選抜方法で合否を判定する。

 おもなスケジュールについて、出願時期は2020年2月、本試験における検査は3月上旬、合格発表は3月中旬。検査内容は、共通問題による学力検査(国語、数学、社会、英語、理科)を全員共通で行い、学校によっては面接、実技、作文を行う。面接、実技、作文を実施する場合、検査日は2日間になることがある。また、やむを得ない事由で、本試験を受験できなかった受験生を対象に「追試験」が設けられており、検査内容は本試験に準じる。

 なお、出願時は共通選抜・特色選抜の区別なく出願し、最初の選抜方法で合格圏内に入らなかった受験生を対象に、もう一方の選抜方法で判定される。共通選抜と特色選抜の選抜順序については、各高校が定めるため、受験生がいずれかの選抜を選ぶ必要はない。

 出願できる高校は1人1校とし、課程および学科・コースについてもひとつに限る。ただし、複数の学科・コースを併置し、第2志望を認めている学校を志願する場合、当該校の他の学科・コースを第2志望とすることが可能となる。

 宮城県Webサイトに掲載された「求める生徒像・選抜方法一覧」から、各校の求める生徒像や第一次募集の選抜方法、募集定員(予定数)などが確認できる。たとえば、仙台第一の第一次募集では、共通選抜ののち特色選抜の順で実施。各選抜における募集人数は、共通選抜が募集定員の90%にあたる288人、特色選抜が10%にあたる32人。面接、実技、作文は実施しない。仙台第二も同様に、共通選抜ののち特色選抜の順で行う。各選抜における募集人数は、共通選抜が288人、特色選抜が32人。面接、実技、作文は実施しない。

 宮城第一は、普通科・理数科のいずれも、共通選抜ののち特色選抜の順で実施。普通科の募集人数は、共通選抜が180人、特色選抜が20人。理数科は、共通選抜が72人、特色選抜が8人。普通科・理数科ともに面接、実技、作文は実施しない。宮城第一は第2志望を認めており、普通科は理数科を、理数科は普通科を第2志望とすることができる。

 なお、第一次募集の合格者が定員に満たない高校では、3月下旬に第二次募集が行われる。調査書のほか、学力検査、面接、実技、作文を各校が必要に応じて実施する。第2次募集の検査内容についても、「求める生徒像・選抜方法一覧」に掲載されている。
《黄金崎綾乃》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top