Lentrance、学校へのデジタル教科書供給と利用に向け3方式提供

 Lentrance(レントランス)は2018年10月31日、学習用ICTプラットフォーム「Lentrance」を介した学校へのデジタル教科書供給と利用に向け、アプリ方式、校内・自治体配信方式、クラウド配信方式の3つの方式で提供することを発表した。

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デジタル教科書供給の概要図(現時点の基本構想)
  • デジタル教科書供給の概要図(現時点の基本構想)
  • 報道発表日時点でのLentrance採用出版社
 Lentrance(レントランス)は2018年10月31日、学習用ICTプラットフォーム「Lentrance」を介した学校へのデジタル教科書供給と利用に向け、アプリ方式、校内・自治体配信方式、クラウド配信方式の3つの方式で提供することを発表した。教科書の供給を担っている全国の教科書供給会社、学校のICT環境整備を担っているシステムインテグレーターなど関係各社との協議も開始する。

 2018年5月に成立した改正学校教育法により、デジタル教科書が正式な教科書として認められることになった。これにより、紙の教科書と同じくデジタル教科書であっても、学校に確実に届けるための手段を用意することが必要になった。学校での利用においては、整備状況の違いによりさまざまなICT環境を想定しなければならないことから、ネットワーク環境の有無に関わらず、児童・生徒、先生がデジタル教科書を利用できることが求められている。

 こうした背景を受け、学習用ICTプラットフォーム「Lentrance」採用各社のデジタル教科書・教材を確実に届け、さまざまなICT環境下での利用を実現するために、アプリ方式、校内・自治体配信方式、クラウド配信方式の3つの方式を用意。2020年度の本格利用に向け順次対応を進める。

 「アプリ方式」はオフラインでの利用を想定した方式で、現在Windows版、iOS版で提供中のアプリケーションからデジタル教科書を利用する。「校内・自治体配信方式」は校内・自治体ネットワークに接続する、オンラインでの利用方式で、Webブラウザからデジタル教科書・教材を利用し、校内のみで利用する。

 「クラウド配信方式」はクラウド(インターネット環境)に接続するオンラインでの利用方式で、「校内・自治体配信方式」と同じくWebブラウザからデジタル教科書・教材を利用する。学校と自宅での利用、通信教育などの私教育サービスとの連携が可能な方式で、ECの機能も持ち、デジタル教科書を利用しながら、個別に参考書や問題集、児童書を購入することもできるとしている。

 紙の教科書供給においては、教科書出版社と供給契約を締結している教科書供給会社がその重責を担っていることから、学習用ICTプラットフォーム「Lentrance」におけるデジタル教科書の供給においても、教科書出版社と教科書供給会社の協力関係をベースに、システムインテグレーターも加えた供給体制の構築を進めていくとしている。
《鶴田雅美》

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