【高校受験2019】千葉県公立入試後期2/28<理科>講評…計算問題の難度が高く、やや難化

 平成31年2月28日(木)、平成31年度(2019年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「後期選抜」が実施された。リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

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【高校受験2019】千葉県公立入試後期2/28<理科>講評…計算問題の難度が高く、やや難化
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 平成31年度(2019年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「後期選抜」が平成31年2月28日(木)に実施された。全日制課程は募集人員11,360人に対し15,405人が志願し、志願確定倍率は1.36倍だった。リセマムでは、京葉学院の協力を得て、後期選抜学力検査の「英語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<理科>講評(京葉学院 提供)



 昨年の後期と同様、大問で8題出題されました。物理・化学・生物・地学の各分野からそれぞれ2題ずつの出題でした。履修学年もバランスよく出題されています。全体的には基本的な問題が多いですが、思考力を問う問題や多少難度の高い計算問題が出題されたため、平均点は昨年より下がるものと思われます。

1.地層(地学)


 「地層と岩石」に関する問題でした。問われた知識は基本的なものでしたが、(3)(4)は資料を読み取り、作図や計算をして解答するため、思考力が必要な問題でした。

2.身近な生物の観察(生物)


 「水中の微小な生物の観察」と「生殖」に関する問題でした。微小な生物についての知識だけではなく、採集や観察の手順などが問われる問題でしたが、難しい問題ではありませんでした。

3.化学電池(化学)


 「化学電池」に関する問題でした。(4)のエネルギーの移り変わりの具体例を問う問題もふくめて、基本的な知識を問う内容で、どの小問も難しいものではありませんでした。

4.運動(物理)


 「運動と力学的エネルギー」に関する問題でした。小問はどれも基本的な内容で、難度の高いものではありませんでしたが、(2)の運動する小球にはたらく力を問う問題では、教科書内容の正確な理解が必要でした。

5.太陽の動き(地学)


 「太陽の日周運動」に関する問題でした。透明半球を使った観察を題材にした基本的な内容でしたが、(2)の日の出の時刻を求める問題では正確な計算が、(3)では教科書内容を正しい言葉で理解していることが必要でした。(4)の夏至の日の赤道上での記録を問う問題は、難度の高い問題でした。

6.蒸留(化学)


 「エタノールと水の混合物の蒸留」に関する問題でした。実験の操作や語句について基本的な内容が問われました。(3)の考察の記述も難しいものではありませんでしたが、(4)の濃度の計算問題は、溶質や濃度ではなく溶媒の質量を求める問題で、注意力が必要でした。

7.電流が磁界から受ける力(物理)


 「電流がつくる磁界」と「電流が磁界から受ける力」に関する問題でした。どの小問も基礎の理解を問う内容でしたが、(3)は実験装置を変えて結果を比較する問題で、問題をていねいに読んで解答したい問題でした。

8.行動のしくみ(生物)


 「刺激と反応」に関する問題でした。(2)の計算問題は、実験の意図と結果の意味を理解して、実験内容から人数を正確に読み取らなければ計算できないので、やや難度の高い問題でした。
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 このレポートは平成31年2月28日(木)に速報として京葉学院により作成されたもの。

協力:京葉学院
《編集部》

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