【中学受験の塾選び】早稲田アカデミーの特徴と費用、塾活用ポイント(2019年度版)

 中学受験に向けた塾選びの参考として、大手人気塾5校の特徴や費用をまとめた。中学受験で成功するための塾選びと活用のポイントは、プロ家庭教師集団・名門指導会に聞いた。今回は早稲田アカデミーについて見ていこう。

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早稲田アカデミー
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 中学受験に向けた塾選びの参考として、大手人気塾5校(サピックス小学部・日能研・四谷大塚・早稲田アカデミー・浜学園)の特徴や費用をまとめた。中学受験で成功するための塾選びと活用のポイントは、プロ家庭教師集団・名門指導会に聞いた。今回は早稲田アカデミーについて見ていこう。

早稲田アカデミーの指導の特徴



 早稲田アカデミーでは、「本気でやる子を育てる」という教育理念のもと、競争心を刺激する学力別少人数クラス編成で、私語のない緊張感のある授業を行い、生徒たちの集中力を最大限に高める。また、授業はもちろんのこと、宿題のチェックや学習フォロー、面談も担当講師が直接行う。保護者会や個別面談、電話などを通じた保護者との連携も担当講師が行うので、生徒たちの学習意欲や習熟度をきめ細かく確認しながら、効果的な学習ができる。

入塾の時期



 どの学年からでも大丈夫だが、小学5年生以降は入塾が難しくなる。中学受験の問合せが増えており、特に低学年の問合せが年々増えている。

入塾前のテストの有無



 入塾前にテストがある。実施日時は、毎週土曜日の午後2時から、または日曜日・祝日の午前10時から。費用は2,160円だが、4月20日までは無料。入塾テストの予約は、希望の校舎へ直接電話するか、Webサイトの入塾テスト予約フォームより行う。なお、ほかの模試やオープンテストの結果により、入塾テストが免除される場合がある。

年間にかかる費用とカリキュラム



 4年生(4科)は52万5,204円、5年生(4科)は79万6,464円、6年生(4科)は88万8,452円(詳細は費用一覧参照)。費用には、季節講習費やテスト費も含む。

クラス分け



 クラス分けや1クラスあたりの人数は、校舎により異なる。通常校舎は学力別クラス分け、小6の日曜講座は志望校別にクラスを分ける。

通塾の頻度と時間帯



 4年生は週2回、5・6年生は週3回。6年生は土日の志望校対策コースがある。小学4年生以上は、お弁当が必要
・4年生:週2回 午後5時10分~午後8時35分
・5年生:週3回 午後5時10分~午後8時55分
・6年生:週3回 午後5時10分~午後8時55分

授業以外のサポート



 保護者会、面談、質問対応のほかに、学校見学会、入試報告会、進学講演会などがある。それ以外にも塾内報などがある。

塾選びと活用のポイント


(名門指導会 大屋敷崇先生)

 「体育会系」と言われることが多い早稲田アカデミー。四谷大塚の準拠塾の中では最大の塾であり、四谷大塚の「予習シリーズ」とオリジナルテキストを併用する。宿題は多いが、講師による宿題チェックがしっかりしているため、その意味では親の関与が少なくて済む

 「宿題が多い」「宿題をやっていかないと叱られる」といったイメージを持たれることも多い塾だが、基本は面倒見が良いことが特徴。宿題に限らず困ったことがあるときは、担当講師や校舎長に相談すれば、できる限り対処してくれるので、どんどん塾に相談することで学習効果が出やすくなるタイプの塾といえる。

 入塾の時期については、他の大手塾同様、ベストタイミングは新4年生の2月。

 家庭の関与が少なくて済む塾だからこそ「もうすでにできる問題まで、すべて宿題で演習する」という勉強に追われて消化不良になるケースが多く、注意が必要だ。子どものようすを見ながら宿題の取捨選択やスリム化に関する相談をするとよいだろう。

 四谷大塚準拠塾でもある早稲田アカデミーだが、四谷大塚が実施する週テストの受験は選択制となっている。4年生のうちは、無理をして週テストを受けずに毎週の家庭学習サイクルを確立し、高学年になったら週テストも含めた1週間の学習サイクルを目指す、といったスタイルも選択できる。

 早稲田アカデミーが近年難関校の実績を伸ばしている要因の1つに「NN志望校別コース」(「なにがなんでも」の略)がある。他の塾に通いながらNNだけは早稲田アカデミーに通う受験生も一定数おり、早稲田アカデミーの合格実績にはそのような生徒も含まれている。6年生でNNを受講する場合は、この講座を中心に1週間のサイクルを組む必要がある。

 面倒見がよく、共働きのご家庭にも向いている。積極的に塾に相談し、チェックなど家庭で手が回らない部分を塾で補ってもらうような利用のしかたができればベストだ。
《工藤めぐみ》

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