河合塾グループのKEIアドバンス、英QS社と業務提携

 河合塾グループのKEIアドバンスは2019年11月27日、英国ロンドンに本社を置くQS Quacquarelli Symonds Limitedとの業務提携を発表した。2019年より、世界標準の個別大学評定サービス「QS Stars」を国内大学向けに展開していく。

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 河合塾グループのKEIアドバンスは2019年11月27日、英国ロンドンに本社を置くQS Quacquarelli Symonds Limitedとの業務提携を発表した。2019年より、世界標準の個別大学評定サービス「QS Stars」を国内大学向けに展開していく。

 QS Quacquarelli Symonds Limitedは、世界70か国、1,200の大学・ビジネススクールを対象に「QS Stars」をはじめとした大学比較分析・個別評定・コンサルティングなどの事業を展開している。学生の視点から分析した「世界大学ランキング(QS World University Ranking)」は、各国の留学生・留学希望者などから大きな支持を受けているという。

 「QS Stars」は、世界40か国600大学で活用される有料の世界標準個別大学評定サービス。8分野50項目を超える指標で評価され、全体および項目ごとに絶対評価として提供される。結果は大学広報活動のほか、自校の強み・弱みを分析する資料として、組織改善や戦略設計にも活用できる。

 業務提携では、基本合意書の締結と「QS Stars」国内リリースの2点で合意。両社理念に基づき、中長期視点で日本市場での新市場共創や成長戦略を立案するとし、新市場共創で目指すものとしてKEIアドバンスは、「日本の大学の国際競争力強化の支援」「あるべき姿での大学間の健全な競争促進」。河合塾グループ全体では、「大学選びに際し、偏差値以外の指標の提供」「国内外の優秀な学生募集の支援、産業界への優秀な人材輩出への寄与」をあげている。

 「QS Stars」国内リリースにおいては、世界の大学が活用する絶対評価の大学評定ツールとして2019年より国内大学向けに展開。国内大学の実態をより反映する評価指標の定着を目指し、初年度は5大学の採択を目指す。

 18歳人口の減少や急速な国際化による国内外にわたる大学間競争が激化する一方で、アジアを中心に日本への留学希望者が増加している。日本の大学を取り巻く環境が変化する中でKEIアドバンスは、「QS Stars」の展開に始まるQS社との取組みについて、「日本の大学の国際競争力強化に資すると同時に、内外の優秀な学生の採用や、受験生への新しい大学選びの基準の提供など、さまざまな面から日本の大学教育の発展に貢献できるものと確信している」と述べている。
《外岡紘代》

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