<英語>講評(練成会 提供)
思考力を問う問題が大幅に増加。平均点が大幅に下がると思われる。
大問1のリスニング問題は質問の答えとなる部分が放送で直接言及されておらず、複数の情報を組み合わせて正答を導く必要があったために多くの受験生が苦戦したと思われる。また問3が新傾向となり、設問が予め印刷されていた。
標準問題の大問2は、問4が新傾向の問題。イラストを見て適切なせりふを考える問題で、状況を正確に読み取ること、簡潔な表現で適切な応答を思いつくことが正解へのポイントとなった。
大問3(裁量問題受験者用大問2)は<A><B>ともに自分の考えを1文で表現する英作文が出題された。<A>問2はバンクーバー、ロンドン、ニューヨークから1つ選ぶという条件が、<B>は本文中の挙げられていない点について述べるという条件を満たす英文を書くことが要求された。
大問4(裁量問題受験者用大問3)の対話文は例年通り300語程度で、比較的に素直な出題。問5部分英作文は本文から答えを探すのでなく、設問文の情報を整理して英文を完成させる問題であることに気づけるかどうかが正答を導くカギとなった。
裁量問題は配点(20点)は例年と変わらず、<A>長文の語数(500語程度)や設問の形式も例年とほぼ同じであった。一方で<B>自由英作文は語数が従来の24語から30語に増えたこと、要求される条件が増えたことから大きく難化したと言える。特に「10月にハワイから北海道にホームステイに来る」という前提に合う英文を作ることに苦労したと思われる。
全体的に標準問題、裁量問題ともに昨年度より難化したため、平均点は大幅に下がるのではないかと思われる。
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このレポートは令和2年3月4日(水)に速報として練成会により作成されたもの。
協力:練成会