【話題】英建築事務所、テントを活用した学びの場づくりを考案

 新型コロナウイルス感染防止対策として、ロンドンに拠点を置く建築デザイン事務所「Curl la Tourelle Head Architecture」は、英国内の学校が全面的に再開された際の課題を想定し、適した教育施設についての研究を行った。

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英建築デザイン事務所が発表した研究「Pop-Up Schools for Socially Distanced Learning」
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 依然として世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るっている。これを受け、ロンドンに拠点を置く建築デザイン事務所「Curl la Tourelle Head Architecture」は、英国内の学校が全面的に再開された際の課題を想定し、適した教育施設についての研究を行った。

 Curl la Tourelle Head Architectureは2020年5月、ソーシャルディスタンスを担保したうえで教育活動を行うことのできる教育施設に関する研究「Pop-Up Schools for Socially Distanced Learning」を発表した。

 当研究は、今後英国内外において学校が全面再開されることを見越し、新型コロナウイルス感染防止に寄与する教育施設のデザインを示すもの。屋外フェスティバルで使用される大型テントから着想を得、シンプルかつ汎用性の高いデザインとなっている。

 既存の学校の機能の一部をテントに移すことで、いずれの空間においても2メートルのソーシャルディスタンスと空気の循環を担保することができる。今回デザインされたテントは、仏教の仏舎利塔をイメージしており、自然と人々が時計回りに動くように導線が設計され、混雑を回避できるような工夫もされている。

 また当研究では、ロンドン・タワーハムレットにある小学校において施行実験も行われた。使用したテントはオリジナルデザインではなく、一般的な仮設テントではあったが、教室や食堂の一部をテントで代用することで通常よりも25%多くソーシャルディスタンスを確保することができたとのこと。

 Curl la Tourelle Head ArchitectureのディレクターであるWayne Head氏は「この研究は教室の将来の姿に対する私たちの答えではない。これをさらなる議論のきっかけとして、with/afterコロナの学校をどのように設計すべきかを再考したい」としている。

 日本国内でも学級定員や教室における人口密度の問題が議論されている。with/afterコロナにおいて、たとえオンライン授業が学びの主流になろうとも、学校というリアルな学びの場はおそらく消えることはない。

 教育ICTの整備はもちろんのこと、かねてから多くの学校で採用されているオープンスペースの活用、少人数制学級へのさらなる見直し、はたまたこの研究のような新たな教室のデザインなど、快適で安全な場づくりにも注目していきたい。
《編集部》

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