神戸大で出題ミス、高校生が発見…合否に影響なし

 神戸大学は、2021年10月に実施した「志」特別選抜試験の問題文に誤りがあったことを2023年10月13日に発表した。過去問を解いていた高校生が気付き、問い合わせたところ発覚。該当問題については全員正解として扱うが、加点による合否への影響はなかったという。

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令和4年度神戸大学「志」特別選抜第1次選抜における問題文誤りについて
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 神戸大学は、2021年10月に実施した「志」特別選抜試験の問題文に誤りがあったことを2023年10月13日に発表した。過去問を解いていた高校生が気付き、問い合わせたところ発覚。該当問題については全員正解として扱うが、加点による合否への影響はなかったという。

 発表によると、出題ミスがあったのは2021年10月に実施した神戸大「志」特別選抜第1次選抜総合問題(理系)の問題文。同大では、社会の発展に貢献しようとする高い志をもつ学生を見出すことを目的に「志」特別選抜を実施している。

 入試で出題された総合問題の中に「周期律表で3族から11族元素は(カ)元素と呼ばれ、その中で常温常圧下、単体が液体であるものは、(キ)である。」との記載があり、同大では(キ)の正答を水銀(Hg)としていた。しかし、水銀は12族元素であるため、正答を導き出すことができない。

 同大のWebサイトに掲載されている過去問を解いた高校生が、疑問を抱き高校の教員に質問したところ、出題ミスの可能性があると判断。同大に問い合わせ、出題ミスが判明したという。

 同大では、当該問題については全員正解として扱うと決定。しかし加点による合否への影響はなかったため、特別な措置は必要としないとした。また、今後の対応として、従来から行っている問題チェックの後、さらに最終のチェックを行う2段構えのチェック体制を設けるとした。

《木村 薫》

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