【大学受験2022】富山大学で採点ミス、5人追加合格

 富山大学は2023年3月6日、2022年度(令和4年度)一般選抜(前期日程)において採点ミスがあったことを公表した。採点をやり直した結果、本来合格とすべきだった不合格者が5人、第1志望のコースで合格とすべきだった第2志望コース合格者が2人いるという。

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 富山大学は2023年3月6日、2022年度(令和4年度)一般選抜(前期日程)において採点ミスがあったことを公表した。採点をやり直した結果、本来合格とすべきだった不合格者が5人、第1志望のコースで合格とすべきだった第2志望コース合格者が2人いるという。

 採点ミスが発覚したのは、2022年2月に行われた2022年度一般選抜(前期日程)個別学力検査の「物理」の試験問題。2023年2月20日に高校教員からメールで、大学が公表している解答例は誤答ではないかと指摘があり、あらためて確認した結果、誤答であることが判明。指摘を受け、他の問題についても再点検したところ、「物理」の別の問題でも誤答を正答として採点していたことがわかり、計2問で採点ミスが確認された。

 富山大学では、採点ミスがあった2つの設問について再採点を行い、合否判定をやり直した。その結果、以前に不合格と判定した者で合格となった追加合格者が5人いることがわかった。追加合格者の内訳は、理学部物理学科1人、工学部工学科4人(電気電子工学コース2人、知能情報工学コース2人)。なお、合否判定のやり直しでは、以前に合格と判定した者は判定結果を変更しないことにしたという。

 さらに採点のやり直し結果に基づき、受験者が志望するコースの合否判定のやり直しも実施。第2志望のコースで合格した者のうち、第1志望のコースで合格と判定された者2人を転コース可能者とした。

 富山大学では、入学を希望する追加合格者に対し、当該学部への1年次入学または2年次転入学を認める。また、入学を希望しない者を含め、追加合格者5人に対し、2022年4月に富山大学に入学できていたら負担する必要がなかった経費について、社会通念上相当と認められるものを補償するとしている。転コース可能者にはコース変更の意向調査を行い、希望に応じて転コースを認める措置を実施する。

 富山大学は「今回このような重大なミスが発生したことを真摯に受け止め、今後、二度とこのようなミスが発生しないよう、全学をあげて再発防止に取り組み、信頼回復に努めてまいります」とコメント。今後は、再発防止検討委員会(仮称)を設置し、ミスが発生した原因の検証や入試体制の抜本的見直し等に取り組むと説明している。

《奥山直美》

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