気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………東京都内の新型コロナウイルスの感染者が、ここ1週間で1200人を上り、感染拡大に歯止めがかからない中、政府は来週7月22日から、観光業界を支援するキャンペーンの「Go To トラベル」事業を実施するそうだ。緊急事態宣言に伴い、県境をまたぐ外出自粛が続いたことで閑古鳥が鳴く国内の観光事業を活性化し、地方経済などの立て直しを狙うようだ。だが、東京の旅行者が各地へ出かければ「“ばい菌”をまき散らかすから来るな」などと、地方からは差別的な意見も飛び交っている。きょうの各紙にも、読売は社会面で「『Go To』悩む観光地」(読売)との見出しで、「経済回復と感染防止をいかに両立させるか、期待と不安が交錯している」と伝えている。また、朝日も2面の「時時刻刻」のテーマとして取り上げ、「22日から始まる政府の観光支援策『Go Toトラベル』が逆風にさらされている」「与党内でも事業開始への慎重意見が上がり始めた」などと指摘。こうした中、国土交通省は、宿泊施設や旅行会社に対し、新型コロナの感染防止の徹底を参加条件にする方針という。旅館などの宿泊事業者が参加申請をする際に、運営事務局に感染対策を届け出て、条件を満たさなければ、参加は認めないという。例えば、宿泊施設は、旅行者全員に検温を求め、大浴場やレストランでは「3密」を避けるため、人数や利用時間帯に制限を設ける。通常のビュッフェ方式は取らずに、従業員が個別で料理を提供するほか、テーブルの間隔も一定の距離を保つように配置するなどとしている。「Go To トラベル」は、旅行代金と旅行先の土産物店や観光施設で使える割引クーポンを含めるとほぼ半額になる。旅好きには嬉しい限りだが、検温はともかく、人数や時間制限を設ける大浴場では、お湯に浸かってのんびり過ごすこともできない。しかも、地方の湯治場では親近感を持つきっかけに「どちらからお越しですか」と聞かれることも少なくないが、東京人は即答を避けたいだろう。コロナ感染の恐怖に怯えては温泉旅行も楽しめない。2020年7月15日付●「Go To」悩む観光地(読売・31面)●東京警戒レベル引き上げへ、感染高止まり(朝日・1面)●東レ、空飛ぶ車に素材提供、独企業と契約、炭素繊維で機体軽量化(毎日・6面)●インド、新車販売80%減、4~6月、都市封鎖打撃大きく(日経・8面)●踏み間違い防止、車大手が装置、ホンダ、トヨタ、マツダ、車に後付け、安全に (日経・13面)
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