横浜市芸術文化振興財団は、大佛(おさらぎ)次郎記念館を巡る本格的な謎解き「ねこからの招待状」を2020年12月25日まで開催している。文学館ならではの謎を解き明かしていくイベント。謎解きの参加は入館料のみで無料。 大佛次郎は横浜市に生まれた小説家。代表作には「パリ燃ゆ」「天皇の世紀」「帰郷」「赤穂浪士」などがあり、「鞍馬天狗」の作者としても親しまれている。大佛次郎記念館は港の見える丘公園の展望台南側にあり、赤レンガの外観が一際目立つ館で、業績と生涯をさまざまな資料で紹介している。 12月25日まで「大佛次郎の住まいをめぐるヒストリー 鎌倉そして横浜」展を開催中。建築家・浦辺鎮太郎の設計により横浜山手町に建てられた同記念館を終着点として、居住地の変遷や近隣とのつながり、大佛次郎のライフスタイルや作品に与えた影響など、住まいにまつわるヒストリーを紹介している。 関連イベントとして期間中、館内を猫たちに導かれながら巡る、たてもの謎解き「ねこからの招待状」を開催する。館内は大佛次郎の要素(フランス、猫、開化期の横浜など)が、いたる所に取り入れられている。この意匠にまつわる謎や、本を使った謎など、大佛次郎記念館ならではの謎解きが楽しめる。 最後の謎に正解すると、記念館オリジナル「猫ふせん」をプレゼントする。所要時間は1時間程度。謎解きの参加は、入館料のみで無料。入館料は大人(高校生以上)200円、中学生以下は無料。毎月23日「市民の読書の日」と、第2・第4土曜日は高校生無料。◆大佛次郎記念館「ねこからの招待状」日時:2020年9月12日(土)~12月25日(金)10:00~17:00(月曜休館、祝休日は翌平日休館)場所:大佛次郎記念館(横浜市中区山手町113)入館料:大人(高校生以上)200円、中学生以下無料謎解き参加費:無料