【大学入学共通テスト2021】第2日程希望0.1%…タイトな日程、デメリットか

 大学入試センターが2020年10月15日、大学入学共通テストの確定出願者数を公表した。旺文社教育情報センターは、第2日程の志願者は全体の0.1%だったことから、受験者数の背景について分析した。

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  • 2021年度(令和3年度)大学入学共通テストの出願状況
 大学入試センターが2020年10月15日、大学入学共通テストの確定出願者数を公表した。旺文社教育情報センターは、第2日程の志願者は全体の0.1%だったことから、受験者数の背景について分析した。

 大学入試センターは2021年1月に行われる大学入学共通テスト(共通テスト)の志願者数について、「第1日程(1月16日、17日)」と「第2日程(1月30日、31日)」の内訳を公表。現在、出願総数は53万5,244人。このうち重複出願などの確認処理が済んだのは53万1,907人。公表された第1日程志願者は53万1,118人で、志願者全体の99.9%にあたる。一方、第2日程は志願者全体の0.1%にあたる789人にとどまった。今後、未処理の約3,000人が加わるが第2日程は増えても数人と予想される。

 第2日程は、新型コロナによる約3か月の学校休業を受け、受験生の学習時間を確保するために設けられた特例措置。試験日は「第1」の2週間後で、受験生は「第1」か「第2」を選択できる。ただし、「第2」の対象は原則現役生で、学校長が「学業を遅れ」を認めた者に限られる。「第1」「第2」の選択は出願時に行い、それ以降の変更は認められない。なお、「第1」の追試験は「第2」と同日に、「第2」の追試験は「特例追試験」として2月13日、14日に実施。再試験も同様となっている。

 「第2日程」が少ない背景について、もともと志願者は非常に少ないだろうと予想されていた。文部科学省が7月に全国の高校を通じて実施した調査で、「第1=43万1,000人」「第2=3万2,000人」と、第2日程希望は7%程度だった。今回の発表でさらに激減し、現役生の中だけで見ると0.2%となった。

 「第2」は「第1」よりも2週間の学習時間が得られる、また、初の共通テスト問題を「第1」で確認してから試験に臨むことができるというメリットがある。しかし、試験会場が近くに設置されないかもしれない、「第2」以降の入試日程がタイトになるなどのデメリットも大きい。文部科学省の7月の調査は、「第2」実施発表の直後だったため、デメリットが認知されなかったとみられる。高校では、「第1」を勧める指導がなされ、実際の出願で「第2」が激減したと分析する。

 例年、追試と再試は本試験の1週間後だが、「第2」の追試・再試として行われる「特例追試験」は2月13日、14日に実施され、「第1」から1か月間も共通テストを引っ張ることになった。そのため、国公立大学の一般選抜の出願は、「第1」「第2」とは別日程で出願を受け付ける。私立大学の共通テスト利用入試の合否は、「第1」「第2」で発表し、追加で「特例追試験」を発表するなどの対応が見られる。中には「特例追試験」は対応できないという入試もある。
《田中志実》

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