北大は課外活動禁止、小樽商大は札幌への外出自粛…感染者急増の対応

 小樽商科大学は2020年11月19日、急増している新型コロナウイルス感染症の対応として、学生などに札幌市すすきの地区などの繁華街への外出を控えるなどを呼び掛けた。北海道大学も大学の行動指針のレベルを上げ、課外活動の禁止を決めている。

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 小樽商科大学は2020年11月19日、急増している新型コロナウイルス感染症の対応として、学生などに札幌市すすきの地区などの繁華街への外出を控えるなどを呼び掛けた。北海道大学も大学の行動指針のレベルを上げ、課外活動の禁止を決めている。

 北海道は新型コロナウイルス感染症が急激に拡大していることから、警戒ステージを3に移行し、感染拡大の抑え込みを図るため、地域や業態を限定した特措法に基づく措置を要請している。11月27日までを集中対策期間として感染予防の協力を呼び掛けている。

 小樽商科大学は、札幌市から車で約1時間の隣接した小樽市に位置する。同大学は、北海道から特措法第24条第9項に基づく「札幌市内の不要不急の外出自粛」や「札幌市とその他の地域の不要不急の往来自粛」などの協力要請があったことから、感染防止対策の徹底を実践する。学生には、発熱やせきがあるなど、体調が悪い場合には、キャンパスへの入構や課外活動、アルバイトなどの外出を控える。授業や課外活動などの後における複数人での会食は控える。札幌市すすきの地区などの繁華街への外出を控えるなど、注意事項をWebサイトに掲載している。

 研究指導・基礎ゼミナール担当教員に対しては、必要に応じ、ゼミ生に改めて複数人での会食を控えるなど、感染予防策を徹底する指導を行うよう伝えている。そのほか、「テレワーク」や「時差出勤」のより一層の徹底、家族以外の多人数(5人以上)・長時間(2時間超)での会食を控えるなどを明記している。

 また、札幌市にある北海道大学は11月18日、北海道が札幌市の警戒ステージをステージ3からステージ4相当の取扱いとしたことから、大学の行動指針のレベルを1から2に引き上げた。これに伴い、学生の課外活動を全面禁止とし、体育館や剣道場、サークル会館などの課外活動施設の利用も停止した。

 すでに許可している課外活動も、すべて取り消している。なお、オンラインで行う活動は規制しないが、オンライン活動後も含め対面による活動は行わないこと。特に飲食を伴う会合は厳に慎むよう呼び掛けている。例年1月から3月に実施している受験生応援企画についても、実施しないことを決めている。

 そのほか、北海道教育大学札幌校では、学生1人が罹患したことが判明し、安全確保の徹底のため、11月19日から学生の入構を禁止している。札幌校で実施する授業に関しては休講または遠隔授業としている。
《田中志実》

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