【大学入学共通テスト2021】体調管理や追試申請…コロナ対応

 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は2020年11月27日、入試・教育トピックスに「共通テストにおける新型コロナウイルス感染症対応公表」を掲載した。「受験上の注意」をもとに試験当日の体調管理、追試験の申請などについて、必要事項や注意点をまとめている。

教育・受験 高校生
健康状態チェックリスト(共通テスト「受験上の注意」から) (c) Kawaijuku Educational Institution
  • 健康状態チェックリスト(共通テスト「受験上の注意」から) (c) Kawaijuku Educational Institution
  • 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」
 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は2020年11月27日、入試・教育トピックスに「共通テストにおける新型コロナウイルス感染症対応公表」を掲載した。「受験上の注意」をもとに試験当日の体調管理、追試験の申請などについて、必要事項や注意点をまとめている。

 「共通テストにおける新型コロナウイルス感染症対応公表」は、2021年1月に実施する大学入学共通テストについて、大学入試センターが公表した「受験上の注意」の中から、新型コロナウイルス感染症に関する事項を取りあげたもの。

 これによると、受験生には試験日の7日程度前(感染拡大地域では2週間程度前)から、体温測定を実施し「健康観察記録」をつけるよう求めている。

 コロナ感染症患者との濃厚接触者として保健所から健康観察や外出自粛を要請されている者、過去2週間以内に政府から入国制限・入国後観察期間を必要とされる国・地域から入国した者は、無症状であり、要件をすべて満たせば受験が認められる。ただし、受験を希望する場合は、試験前日の午前10時までに受験票記載の「問合せ大学」に電話連絡する必要がある。

 試験当日は、マスクの着用が義務付けられ、着用しない場合は受験不可。フェイスシールドやマウスシールドの着用のみでは、受験は許可されない。感覚過敏などでマスクの着用が困難な場合は、事前に「医師の診断書」を提出して「受験上の配慮申請」を行い、別室での受験を申請する必要がある。申請を行わず、当日申し出ても受験は認められず、追試験の申請をすることになる。

 試験当日に発熱や咳の症状があるなど体調が万全でない場合は、無理して受験するのではなく、追試験の受験を申請するよう呼びかけている。試験場到着後、または試験時間中に症状が出た場合も、待機する医師などがチェックリストに基づき症状を確認、該当する場合は追試験の申請をしてもらうことがある。自分で申し出た場合だけでなく、明らかに激しい咳を何度もしているなど、ほかの受験者に影響があると監督者が判断した場合も、受験を中断し、症状の確認後、追試験申請への誘導をすることがあるとしている。

 疾病・負傷、試験場に向かう途中の事故、親族などの危篤・死亡、自宅の火災などやむを得ない事情により本試験を受験できない者を対象として、追試験・特例追試験が実施される。コロナ感染症に罹患し試験当日療養中の者だけでなく、PCR検査の結果判明前の者なども他者への感染の恐れがあるため、追試験の対象となる。

 共通テスト1(1月 16・17 日実施)の追試験は1月30・31日、共通テスト2(1月30・31日実施)の特例追試験は2月13・14日。共通テスト1の受験者は、特例追試験の受験は申請できない。追試験の受験を申請するには、受験票記載の「問合せ大学」に電話連絡し、指示を仰ぐことになる。

 追試験・特例追試験の受験許可の単位は、原則として2日分または1日分の教科・科目。ただし、今回に限って、受験途中での本人からの申出を認めるほか、試験監督の判断による受験中断が想定されるため、その時点で終了していない試験時間以降の教科・科目(中断した教科・科目を含めた当該試験時間以降の教科・科目)が許可の単位となる。追試験・特例追試験の受験を許可された場合、許可された教科・科目については本試験の受験はできない。

 河合塾では、「大学入試に向かって努力を続けてきた受験生の多くにとって、共通テストは最初の関門である。体調不良に見舞われた場合は、他の受験生への影響も考慮し、追試験の申請を検討してほしい。また、不本意な状況を招かないよう、体調管理には例年以上に気をつけてほしい」としている。
《奥山直美》

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