船橋市立中「中二インターン」実施…思春期的な才能を発掘するプログラム

 SEKAISHAは、中学生向けの実験的プログラム「中二インターン」を、千葉県船橋市立中学校と連携し、2021年1月からの2か月間実施した。このたび、その模様をまとめたレポート記事を公開した。

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 SEKAISHAは、中学生向けの実験的プログラム「中二インターン」を、千葉県船橋市立中学校と連携し、2021年1月からの2か月間実施した。このたび、その模様をまとめたレポート記事を公開した。

 「中二インターン」は、若者の才能や個性に根ざした新しい教育事業を手掛けるSEKAISHAが行う、中学生向けの実験的なインターンシッププログラム。中学生の中には、思春期特有のクセやこだわりが過剰になって俗にいう「中二病」をこじらせ、学校生活や周囲とのバランスに悩んでいるという人も多い。思春期ならではの葛藤の中にこそ、若者ひとりひとりの才能や個性を発掘するヒントが詰まっているのではないかと考え、中二病をこじらせた中学生のクセやこだわりを愛し、助長することで、「自分ならではの何か」を発掘することができる(かもしれない)新しい学びの場を目指している。

 インターンは、事前ワークショップ(参加者合同)と企業インターンシップ(個別)を数日間に分けて実施。テーマは、共通して「才能とは何か?」。企業ごとの仕事内容や業界について学ぶのではなく、そこで働く方たちとの関わりや現場での体験を通じて、自分の「才能」を育てていくことや生かしていくことの面白さを深めていく。

 今回のインターンでは、千葉県船橋市立中学校の2年生105人が、オンラインにより、従来の職業体験ではできない多彩な企業のプログラムに参加した。プログラムの趣旨に賛同した、ABEMA、LINE、ポプラ社、リクルートキャリアの4社と、デジタルハリウッド大学がコンテンツ提供と運営協力し、約2か月間にわたって行った。企画のプロデュースは、慶應義塾大学特任准教授などを務める若新雄純氏が行い、千葉大学教育学部教授・同附属中学校校長の藤川大祐氏がアドバイザーとして参画した。

 公開されたレポートによると、中二インターンのテーマである“才能”や“個性”の種である「ズレ」について、自分自身と向き合った。前半は「自分のズレをシェアするワークショップ」として、「自分がズレていると思うこと」をテーマに、思いつく限りふせんに書き出し、教室に貼ってシェアした。みんなで無数の「ズレ」を見回りながら、共感したり、普段の友達の意外な一面を発見したりした。後半は、若新氏とデジタルハリウッド大学の杉山知之学長が、あがったいくつかのズレを取り上げ、中学生とディスカッションしたほか、「インターネットの世界とズレ」についてトークセッションを行った。

 中二インターン5日目には、リクルートキャリアが「自分さがしの旅のはじまり」と題し、自分のいろいろな側面を知るためのサイコロワークショップを実施。自分の特徴を「自分」に見立てた立体図の側面に書き込んでいき、クラスメイトとシェアすることで、「人は多面的であり、みんなそれぞれ価値観がある」ということを、楽しみながら理解するという内容だった。インターンのレポートはWebサイトで見ることができる。また、次回開催は、特設サイトおよび中二インターンの公式LINEで知らせる予定。
《田中志実》

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