「子供がいるから接種できない」子育て世帯をサポートするワクチン接種サービス

 ワクチン接種が進む一方で「会場に子供を連れて行けない」「副反応が出たら家事育児はどうしたら…」と不安に思う保護者も多いだろう。一部の自治体ではワクチン接種に関連した子育てサポートの施策を発表している。

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  • 千葉県富津市Webページ(一部)
  • 東京都港区Webページ(一部)

 先進国の中で遅れを取っていると言われていた日本のワクチン接種率も、2021年8月11日時点で「2回接種完了」は総人口中36.1%(65歳以上では83.0%)、「少なくとも1回接種」は総人口中48.1%(65歳以上では87.9%)と徐々に上がってきている。

 一方で、副反応に関する情報を見聞きすることが増え、ワクチン接種を懸念する方も多いだろう。とりわけ未就学児や夏休みで自宅に小学生の子供を抱える保護者は、副反応を恐れて接種日程を調整したり、家事育児のサポートを依頼しなければならなかったりと悩みの種も多いのではないだろうか。

 そんな中、一部の自治体ではワクチン接種に関連した子育てサポートの施策を発表している。

千葉県富津市:子供の送迎、預かりサービスが無料

 千葉県富津市は、ワクチン接種を希望する保護者が安心して接種できるよう、ワクチン接種を目的とする場合、同市が仲介して子育て援助を行う「ファミリーサポート」ないし一時保育の利用料を無料にする(市が負担する)としている。

 利用期間は、いずれのサービスも1回の接種につき、接種当日を含め3日以内。対象は、市内に居住するおおむね生後6か月から小学校6年生までの児童をもつ保護者。ワクチン接種当日や副反応に備え、事前に申し込みができるだけでなく、副反応により緊急で利用したい場合にも応じるという。

東京都港区:接種へ同行できない子供を会場近くで一時預かり

 東京都港区は7月5日から9月下旬まで、ワクチン接種に際し、子供の預け先のない家庭または接種会場に子供を連れて行くことが難しい家庭を対象に、無料で一時預かりを行う。

 対象は、4か月から就学前までの子供。利用可能時間は、区内のワクチン接種会場付近に5か所ある一時預かり場所では預かり開始から最大2時間まで、区の子育てひろば「あっぴぃ」では預かり開始から最大3時間まで。3日前までに電話で予約すること。お迎え時に、ワクチン接種券の提示必須。

 その他にも、一部の接種会場に託児スペースを設ける自治体が増えている印象だ。くれぐれも子育てを理由に「接種控え」をすることのないよう、お住まいの自治体のWebページ等をチェックしてほしい。

《橘その》

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