埼玉県は2021年8月17日、「2021年（令和3年）4月高等学校入学状況調査」の速報結果を公表した。全日制と定時制課程の入学者数は、9年連続で減少し、前年比1,652人減の5万4,199人。入学者のうち、県内中学校等の卒業者は5万2,042人で、96.0％を占めた。 「高等学校入学状況調査」は、県内の高校の入学状況を明らかにするため、1970年（昭和45年）4月の入学者から毎年実施。今回公表したのは、2021年4月に国立・公立および私立高校に入学した生徒を対象とした速報値。なお、確定値は2022年（令和4年）3月刊行予定の報告書で公表する。 全日制・定時制課程の入学者数は、前年比1,652人減の5万4,199人で、9年連続の減少となった。このうち、全日制課程は5万3,095人で全体の98.0％を占め、定時制課程は1,104人だった。全日制課程の入学者を国公私立別にみると、国立が前年比2人減の157人（0.3％）、公立が前年比1,626人減の3万5,047（64.7％）、私立が前年比119人増の1万7,891人（33.0％）だった。 入学者のうち、県内中学校等の卒業者は5万2,042 人で全体の96.0％。県外中学校等の卒業者は2,068 人で、前年より0.1ポイント減となり、全体の3.8％を占めた。 募集人員に対する入学者数をみると、全日制課程の募集人員5万4,085人に対し、入学者数は5万3,095人。入学者数を募集人員で除した充足率は98.2％となった。定時制課程は、募集人員2,080人に対し、入学者数は1,104人となり、充足率は53.1％。 公立（全日制課程）については、入学者のうち県内中学校等の卒業者の割合は98.6％だった。学科別の内訳は、普通科2万6,250人、専門学科7,208人、総合学科1,589人。私立（全日制課程）の入学者のうち県内中学校等の卒業者の割合は91.0％で、学科別の内訳は、普通科1万7,046人、専門学科677人、総合学科168人だった。定時制課程の学科別の内訳は、普通科351人、専門学科60人、総合学科693人。 また、通信制課程の入学者総数は870人で、前年より17人減少。設置者別では、公立高校への入学者は203人で前年より19人減少、私立高校への入学者は667人で前年より2人増加している。
