塾決定の決め手はコスパより「特徴と質」…中高生の通塾調査

 フランチャイズビジネス情報サイト「フランチャイズWEBリポート」が2021年9月1日に「中高生の通塾」に関するアンケート調査の結果を発表。約9割が対面式の塾に通わせており、オンライン学習を採用している塾に通っているという回答は1割弱にとどまった。

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オンライン学習塾の検討状況
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 フランチャイズビジネス情報サイト「フランチャイズWEBリポート」は2021年9月1日、「中高生の通塾」に関するアンケート調査の結果を発表した。回答者の家庭の約9割が対面式の塾に通わせており、オンライン学習を採用している塾に通っているのは1割強にとどまったことが分かった。

 調査は、子供のいる20代から40代の男女2,202人を対象に2021年5月31日から7月15日まで実施。「中高生の子供がいる」と回答した保護者831人のうち「子供を塾に通わせている」と回答した377人に対して、感染対策を行いながら学習できる「学校外のオンライン学習への切り替えの検討や興味」について聞いている。

 「現在どのような塾(家庭教師、通信教材を含む)に通っていますか」との質問に対しては、「集団塾(少人数制)」が33.2%ともっとも多く、ついで「個別指導塾」が32.4%。「オンライン学習」や「通信教材」などの家庭内で学習できるサービスを利用しているとの回答は12%にとどまった。

 一方で、「オンライン学習についてどう思いますか」との質問に対しては「オンライン学習に興味はある」が39.8%、「オンライン学習の利用を検討している」が13%、「対面式の塾と併用している」が10.6%。「すでに利用している」と「興味を持っている」を合わせると約6割以上にのぼっていることから、オンライン学習への関心の高さがうかがえる。

 「塾(家庭教師・通信教材を含む)に支払っている毎月の月謝の目安を教えてください」との問いには、44.4%が「2万円以上」と回答。ついで「1万5,000円以上2万円以内」が21%、「1万円以上1万5,000円以内」が14.4%で、「1万円以上2万円以内」が約35%を占めている。もっとも低かったのは「5,000円以下」(7.8%)で、金額が高い順に比率が高いという結果になっている。

 「通っている塾の決め手となったことを教えてください」との質問に対しては、「塾の教育方針や講師」が37%ともっとも高く、ついで「子供の意思」が21%、「周りの評判を聞いた」が21.5%で、「金銭面」という回答は4.1%ともっとも低く、ここでも塾選びにおいてコストパフォーマンスより質や特徴を重視する傾向にあることが明らかになった。

◆「中高生の通塾」に関する調査の概要
調査実施日:2021年5月31日~2021年7月15日
調査対象:子供のいる20代~40代の男女2,202人
調査方法:インターネットリサーチでのアンケート調査
調査主体:フランチャイズWEBリポート

《安藤里恵》

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