JR京浜東北線、東急池上線・東急多摩川線、京急本線・空港線という、5路線が乗り入れる、下町の隠れた鉄道ターミナル、蒲田。この蒲田で、鉄分濃縮の期間限定イベントが、10月26~31日に開催される。題して「蒲田を走る電車まつり」。「オール蒲田」で子どもも大人も楽しめる鉄道イベントで、東急プラザ蒲田 7階 イベントスペースで、期間中10~20時にいろいろ体感でき、学べる。◆蒲田駅を再現したダイナミックな大規模鉄道模型ジオラマが登場「蒲田を走る電車まつり」の最大の目玉が、会場の半分を占める横約8.4m×縦約4.8mの大規模な鉄道模型ジオラマ。これ、ただの鉄道模型ジオラマではなく、実際に蒲田地区に乗り入れるJR線、東急線、京急線の各線が、蒲田駅を発着する列車をジオラマで再現している点がポイント。◆蒲田駅の歴史を年表化し、駅周辺の蒲田の街の変貌を振り返る写真の数々もジオラマの中央を飾るのは、日本でも数少ない鉄道事業を専門的に学べる運輸科があることで知られる、岩倉高校 鉄道模型部による作品。一般的なNゲージ(1/150 縮尺)よりも大きな HOゲージ(1/80縮尺)を会場いっぱいに敷き詰め、ダイナミックな鉄道模型走行シーンを展開させる。また、写真展ブースでは、蒲田駅の歴史を年表化し、駅周辺の蒲田の街の変貌を振り返る写真の数々を展示。鉄道グッズ販売ブースでは、数量限定の鉄道グッズや大田区公式 PR キャラクター「はねぴょん」のグッズを販売し、記念撮影ブースでは大田区や鉄道会社のゆるキャラとの撮影も楽しめる。初日には、写真展ブースの展示画像に見入る60代男性をはじめ、鉄道模型ジオラマに夢中になる5歳の子どもまで、老若男女さらざまな世代が集まり、活気あふれていた。◆初日にはJR・東急・京急の駅長がテープカット「蒲田を走る電車まつり」初日には、大田区観光・国際都市部の青木毅部長、JR東日本東京支社蒲田駅の土門慎駅長、東急電鉄蒲田駅の曽我佳衣駅長、京浜急行電鉄京急蒲田駅の大久保謙二駅長、東急不動産SCマネジメント東急プラザ蒲田の桑原克典総支配人らが登壇。蒲田の新しい鉄道イベントを祝って、テープカットに挑んだ。「ここ蒲田は、コロナ前と変わらずの人出で、地域のみなさんにたいへん感謝している。そんな蒲田のみなさんに、なにか恩返しをしたいという思いと、みなさんの活力になればという想いからこのイベントを実現させた」と語るのは、東急不動産の桑原総支配人。「この蒲田の西側と東側、全体で何かをしたいという想いも込めて、このイベントを開催した。来年は、東急池上線が100周年、JRが150周年をむかえることで、その周年前のセレモニーとしても注目してほしい」「東西をつなぐ架け橋として、オール蒲田で地域を盛り上げていきたい。この東急プラザ蒲田でこれから行っていくイベントに、ぜひ期待してほしい」(桑原総支配人)◆「鉄道3社がコラボした奇跡のイベント」また、大田区の青木部長は、「大田区は陸・海・空の乗り物がたくさんある街。大田区は日ごろからずっと乗り物とコラボできないかと考えていた」と語り、こう続けた。「鉄道3社がコラボするというたいへん珍しく、奇跡のイベントが開催されるということを、非常にうれしく思っている。コロナ禍ではあるが、そろそろ再起動というようなかたちで、感染対策に気をつけながら、今後この蒲田のまち、また大田区を盛り上げていきたい」……東京をはじめ、品川、横浜、大宮、八王子、千葉と、関東の鉄道要衝はいろいろある。そのなかでも、見落としていた、または見過ごされていた蒲田という、3社が接する駅に、あらためて注目してみたい。いよいよ始まった「蒲田を走る電車まつり」。その詳細が気になる人は、公式ホームページをチェックしてみて。