東京【高校受験2022】根拠のある自信をもつ…SAPIX中学部に聞く都立難関校合格への鍵

 難関高校での合格実績が際立つSAPIX中学部 教務部部長の吉永英樹氏と、教育情報センター課長の伊藤俊平氏に、2022年度の都立高校入試の特徴やこれからの学習方法の注意点、志望校選びについてのアドバイスを聞いた。

教育・受験 中学生
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左から、SAPIX(サピックス)中学部 教育情報センター課長の伊藤俊平氏と教務部部長の吉永英樹氏
  • 左から、SAPIX(サピックス)中学部 教育情報センター課長の伊藤俊平氏と教務部部長の吉永英樹氏
  • 東京都立高校一般入試のシステム(第一次選抜・分割前期)
  • 立川高校の募集人数内訳
  • SAPIX(サピックス)中学部 教育情報センター課長 伊藤俊平氏と
  • 進学指導重点校7校 2021(令和3)年度入試の不合格者数男女差
  • 都立高校 男女合同定員移行
  • 東京都立高等学校入学者選抜の日程
  • SAPIX(サピックス)中学部 教務部部長 吉永英樹氏
 難関大学への高い合格実績等から、都立の「進学指導重点校」である日比谷、西、戸山、青山、国立、八王子東、立川のトップ7校の人気は堅調。日本の人口は減少の一途をたどっているが、東京都の公立中学校3年生の生徒数は令和2(2020)年に7万5,000人を下回った後、令和3(2021)年からは上昇傾向となり、今後10年間は増え続ける見込みだ。都内初の理数科の新設、男女別定員制の緩和等の大きな変化が気になる中、いよいよ入試に向けたラストスパートがはじまるこの大切な時期、どのような心構えで受験に備えると良いのだろうか。

 今回は、難関高校での合格実績が際立つSAPIX(サピックス)中学部の教育情報センター課長・伊藤俊平氏に、2022年度の都立進学指導重点校の入試の特徴や、注目校の動向、男女別定員制緩和の影響等を、教務部部長・吉永英樹氏に、ラストスパートにおける学習方法のポイントやアドバイスを聞いた。受験直前の中学3年生のみならず、これから難関校を目指す中学1・2年生にも参考にしていただきたい。

2022年度 都立進学指導重点校の入試の特徴



--まず、都立進学指導重点校の入試の特徴を教えてください。

伊藤氏:東京都立校の一般入試(第一次選抜・分割前期)は5教科(英数国理社)100点ずつの配点で実施されています。5万人規模の幅広い受験生の実力を測るために入試問題は標準的な難度です。

 しかし、2001年以降に進学指導重点校をはじめとする一部の上位校でオリジナルの「自校作成問題」を作成するようになりました。英語(リスニングを除く)・数学・国語の3教科を自校で作成することで難関私立顔負けの難度の高い入試問題となっています。一方で、理科・社会はすべての都立校で共通問題を使用するのに対し配点は同じであることから、上位校では「理科・社会は高得点で当たり前」となっています。


 推薦入試についてはそれぞれの学校の特徴が色濃く反映された入試になっています。たとえば日比谷高校の配点は「調査書450点・個人面接200点・小論文250点」ですが、西高校の配点は「調査書360点・面接240点・作文300点」と、割合が異なっています。「社会問題のような、大人が考えても容易に答えが出ない問い」や「人によって解釈が異なる正解のない問い」など、一般入試よりも高度な小論文・作文が課されているため、調査書の評定がオール5(満点)でも不合格になることは珍しくありません。

--2022年度は、新設される立川高校の「創造理数科」に注目が集まっていると思います。新しい科の狙いと入試の特徴を教えてください。

伊藤氏:2022年度から立川高校に都立初となる理数科「創造理数科」が新設されます。文部科学省は「Society5.0に向けた人材育成」として理数分断教育からの脱却を目指していますが、立川高校は文系の生徒と理系の生徒が協同して新しい価値(イノベーション)を生み出せる学校を目指しています。この点が他県にすでにある「理数科」とは異なる点と言えます。

 立川高校は現在の普通科8クラスを、創造理数科1クラス・普通科7クラスに再編します。募集人員をまとめると表のようになります。なお、「創造理数科」は男女合同定員です。


 推薦入試では、普通科の配点が「調査書500点・小論文400点・個人面接100点」であるのに対して、創造理数科では「調査書500点・小論文200点・個人面接50点・口頭試問250点」です。出願と一緒に提出する「研究実績報告書(科学的な取組に関するレポート)」に対する口頭試問の比重が大きくなっているのがわかります。なお、都立高校入試は、たとえば定員割れしている場合は必ず合格しますが、創造理数科の推薦入試では「一定の水準に達していない場合は定員の中であっても不合格になる」と明言されています。

 一般入試(第一次・分割前期)では、1「創造理数科」のみ、2「創造理数科」と「普通科」の併願、3「普通科」のみ、のいずれかを選択して出願することになります。2を選択すると、まず創造理数科の判定を行い、不合格になった場合に普通科の判定に回ります。学科にこだわりがあるのか、とにかく立川高校に入りたいのかによって選択は異なってくるでしょう。入試問題は創造理数科も普通科と同じ自校作成問題を使用します。立川高校は基礎が身に付いているかどうかを重視した作題をしますので、難問・奇問はありません。過去問を利用してきちんと練習を積みましょう。

 なお、立川高校は進学指導重点校であるだけでなく、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)、英語教育推進校など、いろいろな取り組みが目立つ学校です。また、来年度より現在の50分×6時限から、3学期制を維持したまま45分×7時限に変更します。自分の学校生活に大きく影響する部分なので学校説明会や見学会などを活用して、後悔のない志望校選びをしてください。

SAPIX(サピックス)中学部 教育情報センター課長 伊藤俊平氏

--自校作成問題に大学入試改革、新学習指導要領はどのような影響がありますか。

伊藤氏:2021年から大学入試センター試験に変わり、大学入学共通テストが開始されました。試行調査(サンプル問題)にあった「資料を読み取って解答する問題」が注目されましたが、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」をバランス良く問おうとする大きな流れに沿ったものと思われます。

 東京都立の共通問題も「図表や文章を読み取って解答する」「自分の言葉で表現する」というような傾向が強く出ていますので、本質的に問われている力は変わりません。それに準ずる自校作成問題にも大きな変化はないものと考えております。

男女合同定員完全移行の捉え方



--都立高校の募集定員が男女別になっていることが問題視され、合同定員へ段階的に緩和していくことが決まりました。都立進学指導重点校の男女比についてはどのように捉えると良いでしょうか。

伊藤氏:東京都教育委員会では、2022年から段階的に男女合同定員へ移行するとしています。段階ごとに次のように表にまとめてみました。


 「10%の男女別定員制の緩和(以下、10%緩和)」は1998(平成10)年から導入された制度で、全体の90%を男女別で判定し、残りの10%を男女合同で判定する仕組みです。合格判定における男女の不均衡を是正するのが目的ですが、導入は校長判断に委ねられ、2021(令和3)年入試では110校中42校で導入されています。来年の変更はこれを「全校(109校)」で実施しようというものです。

 第一段階は速やかに変更したのに対し、第二段階以降はスケジュールが明記されていません。この理由は「中学校の進路指導に与える影響が大きい」ためとされています。東京都教育委員会のシミュレーションによると、男女合同定員に完全移行した第三段階の女子の合格者数は、現状より約600人増加すると推測されます。逆を言えば、男子の約600名が私立へ流れることになります。私立は別学校(男子校・女子校)が多いので、受け皿となる学校の体制が整っていません。不利益を被るのは現場の受験生たちなのですから丁寧に慎重に対応していただきたいと思います。


 10%緩和が行われた結果を予想するヒントとして、2021(令和3)年度入試の「不合格者」を計算してみました。受検者から合格者を引いた数字ですが、右側に「男子-女子」の差も示しました。戸山・八王子東・立川は男子のほうが多く不合格になっていて、青山・西・国立は女子のほうが多く不合格になっています。日比谷は+1ですのでほぼ同数です。同じ学校を受検する男女のレベルが同じくらいだと仮定すると、10%の枠は不合格者が多く出た性別のほうに利用されるはずですが、トップの進学指導重点校であっても人気の差も異なります。それぞれの学校に特徴があり、歴史があり、地域性がありますので、一概に増減を測るのは難しそうです。

 東京都立高校では2015(平成27)年まで「特別選考枠」という制度がありました。これは定員の10%を調査書点不問で合格させる制度でしたが、学校の成績が思わしくない生徒がこの10%を狙って受検することは非常にリスキーでした。しっかりと実力をつけて本来の90%で合格できるように指導をしたことを覚えています。今回も同様で10%緩和にこだわりすぎずに90%で合格できるような実力を身に付けることを第一に、受検まで学習を続けてください。

都立本命の生徒が私立併願校を選ぶ際の注意点



--2021年度入試は都立志望が前年よりも少し減りましたが、今後10年は受験生数が増え続けます。都立人気はどう変化していくでしょうか。サピックスオープンの志望校登録から見えてくる傾向を教えてください。

伊藤氏:東京都内公立中学校の中学3年生の人口は2020(令和2)年で底を打って上昇傾向に転じます。これは人口流入による社会増によるものです。東京都立高校の募集人員は人口や進学率、公私間比率などを考慮して決定されますので、単年だけ見て「増えた」「減った」と議論することはあまり意味がありません。

 以上を差し引いても都立高校では二極化が進んでいると言えます。日比谷高校をはじめとする進学指導重点校は進学実績も好調で、高い人気を維持していくものと思われます。立川高校が「創造理数科」を新設しますし、まだ校名は発表されていませんが、23区内にも理数科を設置する計画がありますので、新時代に対応する取組みも次々に行われている印象です。

 一方で、中堅以下の高校や専門学科では定員を充足しない学校が増えてきています。授業料無償化で復調してきた私立高校との競争にさらされている状況です。公立学校の性質上、多様な生徒を受け入れる必要があり、簡単に舵を切れるわけではありませんので、しばらくこの傾向が続いていくと思われます。

--国私立校の人気に変化がありましたら教えてください。

伊藤氏:私立進学校について、男子では開成高校・巣鴨高校の人気が上昇しています。開成高校は新校舎の第一期工事が竣工し、野水勉新校長のメディア露出も増加していることの効果が出ているのだと思います。巣鴨高校は受験日程を変更し、受験科目を3科・5科の選択制にしてから2年目になりました。5科の選択者が増えていることから、私立・国立だけでなく、都立の併願校としても認知度が高まってきたのではないかと思います。

 大学入試改革や定員の厳格化など大学入試の厳しい状況を反映して、ここ数年、附属校の人気が上昇しています。今年も早慶高の人気は堅調と言えます。MARCH附属校について、男子では附属人気が過熱しすぎて倍率が上昇し、大学受験とのギャップが目立つようになったため、人気もひと段落つくのではないかという予想をしています。

 女子にとっては受験できる私立高校の数が少ないためにMARCHの人気は依然として高いままです。豊島岡女子高校が募集を停止した影響もあると思われます。

教科別学習アドバイス



--いよいよラストスパートです。この時期に陥りがちな教科毎のスランプと、それを解決するためのアドバイスを教えてください。

吉永氏:出題傾向を加味して教科ごとにお答えします。

【英語】


 文法、記述、英作文、長文読解など、すべての分野にもれなく触れるようにしながらも、志望校の出題傾向に即して学習にかける時間に差をつけましょう。長文の速読が苦手な方は、一語一句読み込まないことも大切です。読むスピードに緩急をつけましょう。また、難しい単語は、長文で出てきた時のために意味だけはわかるようにしておきましょう。基礎~標準レベルの熟語は穴埋め問題に対応できるよう、書き取りの練習をするなど、取り組みに差をつけながら学習するのがお勧めです。

【数学】


 数学の問題はさまざまな応用問題があり、すべてのパターンを把握しようとすると無理が出てしまいます。スランプだと感じたら少し易しめの問題で思考の過程を確認するとよいでしょう。数学は正解、不正解がはっきりしやすい科目なので、問題を解いた後、「〇か×か」だけで終わらせてしまいがちです。ベストな解法だったか、別の解法はなかったかといった過程を確認し、常に新たな学びを追及するとよいでしょう。「解く」だけでなく「学ぶ」ことが大切です。

【国語】


 学習のペースを守ることを心がけましょう。まったく文章に触れない状態が続くと、感覚が鈍ったり、状態が崩れたりするもとになります。偏りなく勉強するという意識も大切です。過去問だけ、知識事項だけ、難問だけといった勉強にならないように気をつけましょう。国語は解くプロセスが大事なので、標準的な問題をきちんとした考え方で解くことも基本確認のためには有効です。

SAPIX(サピックス)中学部 教務部部長 吉永英樹氏

【社会】


 うまく学習が進まないときは次にあげる基本に立ち返ってください。1「教科書・資料集に掲載されている資料(史料)をじっくりと見直す」2「教科書の索引などを見て、知らないものがないかを確認する」3「人物や重要語句は書けると過信せず、実際に書いてみる」。ただし、焦って覚えることばかりに時間を割くのはお勧めできません。問題を解くことで知識をアウトプットすることも重要です。

【理科】


 物理、化学、生物、地学各分野の偏りがないように勉強することを心がけましょう。1度学習した内容でも一定期間触れていないと忘れてしまうこともありますので、知識は何度も繰り返し確認することが大切です。苦手分野ではないのにテストで点数が取れなかった問題は、最近復習した回数が少ないことが原因の場合もあります。

--コロナ禍も2年目となり、受験生のメンタルヘルス面を不安視する保護者も多いと思います。保護者の心構えについて教えてください。

吉永氏:コロナ禍における中学生活は、昼食時の黙食や、文化祭・合唱祭・修学旅行の延期や中止等々、以前とは違ったストレスが蓄積している可能性があります。いままで順調に進んできていたのに思わぬところで勉強が手につかなくなったり、急に志望校を変更したくなったりするケースが増えているように思います。ストレスが良くない変化として顕在化した場合、保護者の方だけで抱え込んでしまうと解決しにくい状況になることもあります。お子さまの小さな変化、特に良くない変化に気づいたら、学校の先生や塾の講師など、お子さまと身近に接している別の大人に相談することをお勧めします。


 解決策のひとつとしては、お子さまに「根拠のある自信」をもってもらうことです。このテキストを完璧に仕上げた、しっかりと復習に時間を割いた、模擬試験でよい結果が出たなど、今までにお子さまが積み上げてきた成果を言葉にして伝えたり、偏差値や点数などのもつ意味(「合格圏内に到達している」「合格まであと各科目+5点」など)を確認したりすることで、漠然とした不安が「根拠に裏打ちされた自信」に変わります。1歩1歩前進していることをお子さまが認識することで、受験勉強に取り組む意識が安定するでしょう。

現中学1・2年生が備えるべきこと



--2023年度入試から始まる英語のスピーキングテストの活用について教えてください。

伊藤氏:名称は「ESAT-J(イーサットジェイ)*」になりました。現在中学2年生が受験学年になる2023年2月実施の入試から活用が開始されます。入学者選抜の前年11月に実施され、感染症対策のための予備日も設けられています。1月中旬に本人および中学校に評価が返却されます。調査書に記入欄が設けられ、都立高校へ提出される仕組みです。
*ESAT-J(イーサットジェイ):English Speaking Achievement Test for Junior high school studentsの意

 評価はA~Fの6段階。これを20点~0点の4点刻みで換算します。換算された得点は、学力検査700点、調査書点300点に単純に加算されます。この配点をどう考えるかですが、思ったよりは比重が小さい、というのが正直な感想です。ただし、アチーブメントテスト、すなわち学習の成果を確認するためのテストなので、「差がつく」ような難問にはならないと思われます。そのため、「A評価」「20点」で当たり前というような心意気で学習していく必要があるかもしれません。

 タブレット端末、イヤホンマイク、イヤーマフを使用して試験を行いますが、現在、中学3年生を対象に確認プレテストが行われています。SAPIX生に確認プレテストの難易度等に関する簡単なアンケートを実施したところ、一昨年と比較して「簡単」と回答する生徒が減少し、「普通」と答えた生徒が大幅に増加しています。詳しく聞いてみると、問題そのものはそれほど難しくないものの、形式にとまどったりとっさに言葉が出てこなかったりしたとのことです。オンライン英会話など、自分で考えて英語を話す練習を積むことの必要性を感じます。

--増える思考力重視の問題に備えて日頃からできることを教えてください。

吉永氏:おもに難関校で出される思考力重視の問題に備えるために中学1・2年生のうちに必要なことは、得意科目を伸ばしていくことです。得意科目であれば、楽しんで勉強することができ、効果的な勉強方法の試行錯誤など自主的に取り組むことができます。苦手科目を克服することももちろん大事ですが、志望校が明確でないうちは苦手克服の目的意識が薄く、なかなか思うように伸びていきません。保護者の方は、お子さまの苦手な科目のことは塾の講師などに任せて、得意科目をほめていただくと良いと思います。

 生徒同士で勉強の話をしているのをよく見かけますが、たいてい得意科目のことを話題にしています。友達同士で話が盛り上がれば、その科目が好きになって、なぜそうなるのかという興味がわいてきます。志望校の決定や将来の目標にもつながるでしょう。目標があれば、その達成のために苦手を克服しようと考えます。中学生の年代は、将来に対する漠然とした不安を抱え、目標を見つけにくくなっているように感じます。一番取り組みやすい科目から取り組んでみること、テストの点数は気にせずに、好きな科目、興味のある科目からやってみることをお勧めします。

--コロナの影響で学校見学の対象学年を中学3年生のみに限定している学校もあります。志望校選びについてアドバイスをお願いします。

伊藤氏:志望校選びの一助として学校見学に赴くことは非常に重要な意味をもちます。実際に自分が通学するイメージが湧きますし、入学してから「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを防ぐことにもつながるからです。ただし、現在のような制限がある環境では自由に見学できないことも多いと思います。

 受験までに時間がある学年のみなさんはいろいろな学校に興味をもってみることをお勧めしています。別学か共学か、進学校か附属校か、立地、偏差値など受験ガイドやホームページから得られる情報だけで決めてしまうのは「もったいない」です。名前しか知らなかったけど説明会に行ってみたら好きになって第一志望になった、というケースも多くあります。

 現在、動画やオンライン配信など学校側も実際の学校生活を知ってほしいと工夫を始めています。直接触れられなくても、通っている生徒の姿を確認するのは大切です。学校の先生や塾の講師、知り合いの先輩など、学校に詳しい人に話を聞いてみるのも良いと思います。東京近郊には公立高校だけでなく、たくさんの国立・私立高校がありますので、自分に合った学校を見つけ、選択の幅を広げることが受験を有利に進める要因になります。

吉永氏:SAPIX中学部では、受験生向けの情報をSNSでも発信しています。公式Twitterでは、学校説明会や公開行事等の学校情報を中心にお届けしながら、先輩の体験談、学習アドバイスなどをツイートしています。公式noteでは、難関高校の出題傾向や問題分析、高校の先生や卒業生へのインタビュー記事、学習に役立つコラムなどを配信しています。受験生と保護者の方々には、ぜひ、中学1、2年生のうちからこうしたツールを活用して、志望校選びや学習の参考にしてもらえればと思います。

 なお、2022年1月10日実施「都立進学指導重点校入試プレ(中学2年生対象)」から、通常の5教科(英数国理社)に加え、「スピーキングテスト」を導入します。東京都教育委員会が過去に実施したプレテストを研究して作題し、タブレット端末を使った実際に近い形式の模試となります。スピーキングテストを受験することで、問題の出題形式やテストの緊張感に慣れることができます。都立高校を目指す中学2年生の皆さまには、ぜひ、受験をご検討いただければと思います。

--ありがとうございました。

 理数科の新設、男女合同定員移行、スピーキングテスト活用等、さまざまな変革を迎える都立高入試。SAPIX中学部公式によるTwitterやnoteでの情報発信は、中学生が馴染み深いSNSを介して自ら情報にアクセスしやすく心強い味方になるだろう。溢れる情報を効率良く収集し取捨選択しながら着実に準備を進め、「根拠のある自信」をもって受験の日を迎えてほしい。

 なお、2023年以降の入試に向けてSAPIX中学部が開催する講習や説明会等は以下のとおり。

冬期講習


2021年12月26日(日)~2022年1月6日(木)
対象:高校受験を考えている中学1・2年生
冬期講習

小5・6冬期特別ゼミ


2021年12月26日(日)~2022年1月6日(木)
※期間中、小5は2日間・小6は3日間
小5・6冬期特別ゼミ

新年度 入室説明会


2022年1月15日(土)、1月29日(土)、2月13日(日)
対象:高校受験を考えている新小学6年生、新中学1~3年生
※1月29日は新中学1~3年生のみの実施
新年度 入室説明会

新学年 入室テスト


2022年1月23日(日)、2月5日(土)、2月11日(金・祝)、2月19日(土)
対象:高校受験を考えている新小学6年生、新中学1~3年生
※2月5日は新中学1年生のみの実施
新学年 入室テスト
《編集部》

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