旺文社教育情報センターは2021年12月17日、「新課程共通テスト 経過措置＆得点調整」をWebサイトに掲載した。新教科「情報」について、既卒生用の科目「旧情報（仮）」を出題し、得点調整は新旧科目間でも実施することになったと解説している。 大学入試センターは12月17日、2025年度（令和7年度）大学入学共通テストについて、新教科「情報」の経過措置と、得点調整の対象科目を発表。これを受け、旺文社教育情報センターは「新課程共通テスト 経過措置＆得点調整」と題して、発表内容をわかりやすく解説している。 経過措置として、既卒生用の問題は「科目単位で用意する場合」と「大問レベルで対応（既卒生のみ選択可能な大問を出題）する場合」の2パターンがあるとしたうえで、保留となっていた新教科「情報」の対応は今回の結論で「科目単位で用意されることになった」と説明。旧課程（現行課程）の履修科目「社会と情報」「情報の科学」を出題範囲とする経過措置科目「旧情報（仮）」を出題し、旧課程ではいずれか1科目が選択必履修となっているため、「社会と情報」「情報の科学」の共通部分は必答、いずれかの科目に関わる内容は選択解答にすると解説している。 さらに「今後注目されるのが、これを踏まえて国立大が『情報』を必須とするのかどうか。経過措置科目が用意されることにはなったが、既卒生にとって現役受験のときになかった科目が課されるのはハードルが高い。国大協の方針は1月に発表される見込み」としている。 得点調整については、現在「地歴（B科目のみ）」「公民（「倫理、政治・経済」は除く）」「理科（発展科目のみ）」の各教科の中で、もっとも平均点が高かった科目と低かった科目の点差が20点以上開いた場合、受験者1万人以上の科目のみで行われていると解説。新課程初年度となる2025年度は、経過措置科目も含めて得点調整が行われ、この中には例年は対象外となっている公民の「倫理、政治・経済」も含まれているとし、得点調整の対象科目一覧を掲載している。
