東京都や九州、1都13県で花粉シーズンに突入

 ウェザーニューズは花粉観測機「ポールンロボ」の花粉検出個数や、ユーザーからの花粉症の症状報告を総合して、東京都や九州等1都13県が2022年2月20日までに「花粉シーズン」に入ったことを発表した。

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花粉飛散マップ2022年(2022年2月18日更新)
  • 花粉飛散マップ2022年(2022年2月18日更新)
  • 花粉の飛散開始予想2022年(2022年2月21日発表)
  • 飛散ピーク予想(2022年2月21日発表)
  • 2022年花粉飛散傾向2021年比(2022年2月21日発表)
  • 2022年花粉飛散傾向平年比(2012年~2021年の平均、2022年2月21日発表)
  • 1時間ごとの花粉飛散予報
  • 1時間ごとの花粉観測データ(ポールンロボ観測データ)
 ウェザーニューズは花粉観測機「ポールンロボ」の花粉検出個数や、ユーザーからの花粉症の症状報告を総合して、東京都や九州等1都13県が2022年2月20日までに「花粉シーズン」に入ったことを発表した。

 花粉は厳しい寒さの影響で、昨年よりも遅い飛散開始となった。九州や中国・四国エリアでは3月中旬、関東や東海エリアでは3月下旬にかけてスギ花粉の飛散が続き、その後は4月中旬まではヒノキ花粉が飛散すると、予想している。

 花粉シーズン開始判断の目安は、「花粉が飛びそうな日に、各都道府県で3割以上のポールンロボが2日以上10個を上回る花粉を観測」「ユーザーの花粉症症状、周辺の研究機関や病院などのダーラム観測データ」をもとに、総合的に判断している。

 2月20日までに東京都、神奈川県、埼玉県、静岡県、愛媛県、高知県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県の1都13県で花粉観測機「ポールンロボ」が花粉を検出し、スマホアプリ「ウェザーニュース」のユーザーからの花粉症の症状報告でも「つらい」や「ややつらい」の回答が増加していることを総合して、花粉シーズンに突入したことを発表した。

 2月中旬は低気圧が本州付近を通過する等一時的だが寒気が弱まるタイミングが出てきた。この影響で、九州や四国では最高気温が15度前後まで上がる日が出てきて、雄花の開花が進んでスギ花粉の飛散シーズンに突入したものと考えられる。花粉シーズンに入った後、1週間から10日くらいで花粉の飛散が本格化する。

 2月下旬後半には西・東日本の広範囲で、3月に入ると北陸、東北エリアでもスギ花粉の飛散が始まり、西日本や東海、関東は2月下旬から、北陸や東北では3月中旬から飛散ピークを迎えると見込んでいる。

 3月後半になると、スギ花粉の飛散は徐々にピークを越えて、西日本からヒノキ花粉の飛散が増えてくる。3月下旬から4月中旬にかけて西・東日本を中心にヒノキ花粉の飛散ピークを迎える。気温が高めに推移すると予想よりもピークが早まる可能性がある。

 シラカバ花粉が飛散する北海道は、道南・道央ではゴールデンウィーク前後、道北・道東では5月中旬に飛散ピークを迎える予想をしている。

 2022年の花粉飛散量は、2021年と比べると北日本や北陸で多く、関東や東海では同程度、西日本では少ないと予想している。北海道では2021年比で約180%、東北北部や北陸では2021年比で約130%になると予想している。一方、2021年に飛散量が多かった西日本では2021年比で約75%になると見込んでいる。

 平年(2012年から2021年の平均)との比較では平年並となるエリアが多く、全国平均では平年の98%程度になるとみている。ただし、北海道では平年比140%と多くなると予想している。

 花粉は一度飛散が始まると気温が低い日でも飛びやすくなり、気温が15度を上回るような日には大量飛散のおそれがある。暖かい日や風の強い日、雨の翌日等、一時的・局地的に大量の花粉が飛散することもある。症状の出る人はマスクや目薬等で万全の対策を。外干しした布団や洗濯物は、よくはたいてから取り込むと良い。

 スマホアプリ「ウェザーニュース」の「花粉Ch.」では、1時間ごとのピンポイント花粉予報や、リアルタイムの花粉の飛散状況を無料で配信している。また、「花粉対策アラーム」では、毎日の花粉予報や大量飛散情報をスマホにPUSH通知する。「花粉Ch.」や「花粉対策アラーム」は誰でも無料で利用できる。「花粉対策アラーム」は一部有料がある。

◆「花粉Ch.」
場所:スマホアプリ、Webサイト
料金:無料
※「花粉対策アラーム」も無料、一部有料
《大田芳恵》

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