京都芸術大学「通信制大学院」2023年度開設

 瓜生山学園 京都芸術大学大学院は、2023年度に完全オンラインで芸術修士(MFA)が取得できる通信制大学院「芸術研究科(通信教育)芸術専攻 修士課程」を開設する。

教育・受験 高校生
通信制大学院2023年度開設
  • 通信制大学院2023年度開設
  • 領域紹介
  • 芸術研究科長 上村博氏
 瓜生山学園 京都芸術大学大学院は、2023年度に完全オンラインで芸術修士(MFA)が取得できる通信制大学院「芸術研究科(通信教育)芸術専攻 修士課程」を開設する。

 近年、芸術系の修士課程に対する社会的な関心が高まっている。ビジネスシーンでは、アートやデザインの思考が注目され、芸術修士号の取得を期待されることも珍しくない。一方、コロナ禍で、オンライン学習も浸透してきた。

 京都芸術大学は、多様な志向に対応するため完全オンラインで修士研究を進め、社会のさまざまな場に、芸術の専門的な知見と技量を身に付けた人材を送り出す通信制大学院「芸術研究科(通信教育)芸術専攻 修士課程」を開設する。

 通信制大学院は、完全オンラインで芸術修士(MFA)が取得できる。学習用Webサイト「airU(エアー・ユー)マイページ」やオンライン会議システムZoom等を活用。レポート・作品提出、動画講義、個人ワークまたはグループワーク、研究記録、個別指導等をすべてWeb上で行う。忙しい社会人でも学ぶことができる。通信制大学院を修了すると、領域によって「修士(芸術)」(MFA)または「修士(学術)」(MA)が授与される。年間学費は36万円から。

 領域は「学際デザイン研究」「コミュニケーションデザイン」「文芸」「芸術学・文化遺産」「写真・映像」「美術・工芸」がある。「学際デザイン研究」領域は「旧きを知る文化・伝統の探究力」と「現在~未来を構想するデザイン思考の創造力」を両軸に、地域や社会の課題を解決し、創造的に働きかけられる人材を育成する。グループワークによるアクティブ・ラーニングを用いて、ピア・ラーニングの対話と、フィードバックにより、習熟度を効果的に高める。

 「コミュニケーションデザイン」領域では、グラフィックデザイン、映像デザイン、空間デザインの3つの専門領域を軸に、「社会課題」を見つけ、具体的な「戦略とデザイン」で未来にイノベーションを起こす人材を育成する。「文芸」領域では、作家、編集制作や記事執筆で独自のメディア活動を志す人等、書くことを仕事やライフワークとしたい人を対象とする、本格的な指導を行う。「小説創作」または「編集制作」ゼミに所属し、各分野のプロフェッショナルを目指せるレベルの到達を目指す。

 「芸術学・文化遺産」領域では、芸術学分野(芸術理論、西洋美術史、日本・東洋美術史)または文化遺産分野(歴史遺産、芸能史・伝統文化)に所属し、専門性を高めた本格的な研究を開始し、研究者の道を後押しする。

 「写真・映像」領域では、200年の歴史を持つ写真・映像の多様性と深さを体感しながら、自己の個性に直結した表現や、社会と写真の新たな関わり方を企画・提案・発信する力を身に付ける。作家・制作者に限らず、研究者、写真・映像編集者、ギャラリスト、アーキビスト、兼業作家等、写真・映像に関わる人材を広く募集し、世界とつながりを持つ写真・映像活動の担い手を育成する。

 「美術・工芸」領域では、日本画・洋画分野においては、各自がこれまでに育んできた絵画表現をさらに発展させるために、考察と技法習得を積み上げ、より幅広く深い表現を目指す。オプション(有料)で対面による実践指導の講座も受講可能。工芸デザイン分野では、手技による根源的な営みを「工芸デザイン」として見つめ直し、これまでの工芸観の再構成を試みる。陶、漆、金属、テキスタイルをはじめとした工芸のこれからを、複合的な視点から探り、制作や実践活動につなげる。

 募集は定員450名。学費は、芸術学・文化遺産領域、文芸領域が授業料年間37万5,000円。美術・工芸領域、写真・映像領域、コミュニケーションデザイン領域、学際デザイン研究領域については、授業料年間36万円。初年度は入学金10万円、入学選考料3万5,000円が別途必要。応募は、Web手続きと郵送での書類提出。出願期間は、2023年1月23日から2月21日(消印有効)まで。募集要項は10月上旬公開予定。

 なお、通信制大学院特別イベント(入学説明会)を2022年8月24日にオンラインで開催する。「今の社会で求められる芸術の力とは?」をテーマにした京都芸術大学上村博研究科長によるスペシャルトークと、通信制大学院の紹介と進学のために必要な準備について話す。申込みはWebサイトより受け付けている。事前申込制。

◆通信制大学院
開設日:2023年度
出願期間:2023年1月23日(月)~2月21日(火)(消印有効)
※Web手続きと郵送での書類提出。募集要項は10月上旬公開予定
募集定員:450名
授業料(年間):
【芸術学・文化遺産領域、文芸領域】37万5,000円
【美術・工芸領域、写真・映像領域、コミュニケーションデザイン領域、学際デザイン研究領域】36万円
※初年度は入学金10万円、入学選考料3万5,000円が別途必要

◆入学説明会(通信制大学院特別イベント)
日時:2022年8月24日(水)19:00~20:30
会場:オンライン
申込方法:Webサイト申込みフォームから申し込む(事前申込制)

《大田芳恵》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top