【中学受験2023】首都圏・関西ともに中受人気は高止まり、多様化する受験校選び…家庭教師のトライ

 2023年度入試の動向予測、直前対策や家庭教師のトライでの対策等について、同社の教務責任者であり難関受験専任教育プランナーを務める宝田亮祐氏に聞いた。

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  • 家庭教師のトライの教務責任者・難関受験専任教育プランナーの宝田亮祐氏
  • 教師とは別に専任の「教育プランナー」が付き、二人三脚で学習をサポートしてくれる
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 全国に33万人もの家庭教師を有し、マンツーマン指導で子供ひとりひとりに合わせた最適な学習を提供している家庭教師のトライ。中学受験においても高い実績を誇るトライは2023年度入試をどう見るのか。

 首都圏と関西圏の2023年度入試の動向予測、直前対策や同社の対策等について、日本テレビ系列の情報番組『スッキリ』でおなじみの、同社の教務責任者であり難関受験専任教育プランナーを務める宝田亮祐氏に聞いた。

首都圏の動向は1~2年後の関西に

--近年の中学入試全般の概要について、現況をどのようにみているかお聞かせください。

 中学受験の人気は年々高まっていると感じています。2022年度、首都圏は過去最高の受験者数と受験率を記録しましたし、関西は受験者数こそ減少しましたが、受験率は増加傾向にあるという状態です。増加の背景としては、依然として人気の高い最難関校への注目もありますが、もっとも大きな要因は、中堅校から難関校、偏差地帯では50~60程度の学校の人気が非常に高まっていることが大きいのではないかと思います。

 子供たちにはもちろん高校受験という選択肢もあるものの、もっと早期から子供に合った教育を施すために、中学受験という選択肢がより広く認知された状況なのではないかとみています。小3、小4から長い時間をかけて中学受験に取り組む層だけでなく、「中学受験というものがあるらしい」くらいの意識で、選択肢を広げるために小5、小6からでも受験しようという層が増えてきている影響ではないでしょうか。

日本テレビ系列『スッキリ』にも出演している、家庭教師教師のトライの教務責任者・難関受験専任教育プランナーの宝田亮祐氏

--関西でも受験率が高まっているとのことですが、人気校の傾向には首都圏と同じような流れがあるのでしょうか。

 そうですね。関西の動向は、首都圏から数年遅れで同じ流れが起きているイメージです。関西の中学受験は、最難関校の受験者数はほぼ横ばいですが、関関同立系列の付属校や、近年は国際色や英語教育を打ち出している学校等が有名になってきていて、こうした中堅から難関層の特色のある学校の受験者数増が、受験率の高まりに寄与しているのではないかとみています。

 首都圏でいうと早慶含めGMARCH系列の付属校の人気が高く、それに続いて日東駒専レベルの大学の系列も高まっています。付属校人気という観点では、関西でも、いわゆる関関同立の付属校の人気が元々高く、昨今は産近甲龍も人気が高まっています。

 こうした付属校は、大学受験の際、付属大学に進学することができる内部枠があるのはもちろん、成績次第では他校への進学も可能です。こうした大学進学への安心感と多様な選択肢が、付属校人気の後ろ盾となっているように思います。

地元校や特色ある教育校へ、受験校選びが多様化

--中学受験への期待感が高まっている背景にはコロナ禍の影響も考えられますか。

 今後コロナがどうなっていくか、みえない部分があるものの、コロナ禍をきっかけに強まった中学受験に対する期待は、これからも高まっていくと予想しています。コロナ禍においてオンラインにいち早く対応した私立中高一貫校がメディア等に多く取り上げられたことで、子供たちに合った教育が実現できるという期待から、中学受験を視野に入れる家庭が増えた印象です。コロナが収束してもなお、各ご家庭、自分の子供に合った教育を与えたいというニーズは変わらずあると思いますので、中学受験に対する期待感は高止まりのままと考えられます。

 また、受験校の選択にも変化が起こっていて、これまでは「とりあえず最難関校を頑張って受ける」という一極集中の動きがあったものの、今では「家の近くにあるより良い学校や、自分の子供に合った学校を受ける」とする動きが強まっています。地元志向もあるのかもしれませんが、高偏差値の学校だけではなく、前述の通り自分の子供に合った学校に行かせようという気持ちが強まっている中で、今回のコロナ禍では受験校選びの多様化も浮き彫りになったように思います。

「家庭教師のトライ」についてもっと知る

--首都圏の中学受験において、2月の本命校の前に1月入試校を受験する、いわゆる「前受け」についてはいかがですか。

 前受けは徐々に元に戻り始めているという印象を受けます。コロナ後初めての入試などは、2月1日の本命受験のために前受けを控える家庭も多くありましたが、コロナ感染後の隔離期間短縮等の影響もあり、例年通りに戻るのではと考えられます。

 そもそもの前受けを行う目的ですが、子供達の受験を左右するのは、学力よりも、当日に力を出し切れるかという精神面での予習としての側面が大きいのです。本番への気持ちを醸成するという意味で、前受け校の埼玉や千葉の受験を経験することが重要になっているので、大事なチャンスを上手に使おうという動きが引き続きあると思います。

課題解決する力を問う出題傾向

--入試問題の出題傾向についてはいかがでしょうか。

 2020年以降の教育改革の大きな流れとして、大学受験改革が推進されていますが、それと並行して中学受験自体も改革が起き、変化しています。表現が難しいのですが、いわゆる学力観において、これまで偏差値や大学受験実績といった部分を評価していたものが、主体的に課題解決を図る問題解決能力等を評価するように変化しています。

 こうした変化を踏まえて、昨今の出題傾向の2大トピックとしてあげられるのが、

1)単純な知識だけでは解けない、いわゆる「思考力」が問われる問題
2)「日常」に根ざした問題

の2点です。

 この2大トピックは、偏差値や知識の量だけで受験生を評価するのではなく、課題に対し深く考える力があるかどうか等も入試で評価している状況のあらわれだとみています。

 詳細をみていきますと、1)の思考力が問われる問題については、それこそ新学習指導要領等にもあげられている思考力や表現力、読解力という観点に立ち、「学んだ知識を活かして、試験中に自ら考えて答える問題」といえるように思います。いちばんわかりやすい例が、2018年に開成の国語入試問題で出題された「カニ弁当を販売する社員同士の会話を読み取る」問題です。これは業界でも有名になった問題で、従来の論説文や物語の出題以外の潮流を取り入れ、実際の社会に出た時に役に立つ、社会で必要になるスキルを問う形式となっています。また中堅校を中心に、適性検査型入試といった従来の2科目・4科目試験以外の入試が増えていることも、思考力が重視されることのあらわれではないかと考えます。

 とはいえ、突拍子もない発想力や想像力が求められるというものでもなく、基礎や基本的な知識に裏打ちされた思考力が強く求められています。基礎を問う出題は難関校でも増えてきていて、2022年の桜蔭で出された時計算の問題や、2019年の雙葉で出た割り算の筆算問題等、基礎問題が出題されました。こうした基礎的な知識に裏打ちされた思考力を問うのが、今の入試のトレンドではないかと思います。

--ただ覚えるだけではなく、そこから考えて応用していくことが問われてくるということですね。

 知識があることがもちろん前提になっていますが、知識がたくさんあるだけでは宝の持ちぐされになってしまう。知識が必要ではあるものの、それをどう活用して運用するかが求められていると思います。

 これは2大トピックの2)の「日常」に根ざした問題についても同様です。大学入学共通テスト同様に、普段学んだ知識を日常や生活に生かす考え方が重要視されています。その最たる例が時事問題として多く出題されている、SDGsに関する問題でしょう。

 これまでの中学入試の時事問題は近年のニュースを覚えているか否かを問う内容が多かったのですが、最近ではさらに踏み込んで、時事問題を身近な事象として捉えられるかどうかが問われる形式になっています。たとえば2022年度に南山中学校女子部(愛知県)で出た出題では、昨今コンビニ等でよく示されている「てまえどり」(編集部注:商品棚の手前の商品を選ぶことで食品ロスを減らす購買行動)が何と関係するかを問う問題がありました。そういった日常的な題材とSDGsの時事問題を取り入れ、普段学んでいる知識が日常に結びついていることを意識させる出題が増えているのです。

個別最適な学習が求められる

--そうした中学受験の変化に対しては、どのような対応が重要になると考えますか。御社の取組みについて教えてください。

 中学受験の学校選びが多様化し、また、出題傾向も変化してきたことによって、塾の活用の仕方や我々家庭教師の立ち位置も変化してきているように感じます。家庭教師のトライでは、学力や志望校に合わせて完全オーダーメイドのカリキュラムを作り、それに合わせて個別最適な指導ができるのがいちばんのポイントです。受験の選択肢が多様化するのに伴い、それぞれのニーズに沿ったご提案をしています。

教師とは別に専任の「教育プランナー」が付き、二人三脚で学習をサポートしてくれる

 一例をあげると、子供の性格に合わせて、短い時間なら集中できる子だったら30分やって5分休憩というやり方を繰り返すこともあります。国語に力を入れたいタイプなのか、算数で点数を稼ぎたいかによっても勉強の仕方が変わります。教材や模試についてもオーダーメイドで、ひとりひとりに合わせて何が必要か提案をしています。勉強の仕方や自宅学習の進め方等の支援も含め、きめ細やかにオーダーメイドでカリキュラムを構築し、ご家庭全体のサポートができることが我々の強みだと思っています。

 これまでは「中学受験は基本的に集団塾に行くもの」という考えが根強く、トライを利用されている中学受験生の多くも、集団塾との併用がメインでした。しかし、昨今は2科目受験や思考力を重んじる入試が増えてきたことも受け、2科目受験を目指してトライで算数・国語を重点的にやる、アウトプットを意識して自発的に思考する力を身に付ける、弊社のサービスをメインに学習を進めているご家庭も増えてきました。

 たとえば思考力が問われる入試の対策として、対面で向かい合って子供に話をさせる機会を活用したいという方も多く、マンツーマン指導の実績があるトライ単独で受験に臨む方も増えてきています。我々は「ダイアログ学習法」と呼んでいますが、「教えてもらったことを生徒が先生役になって説明してみるというマンツーマンならではの対話式の学習法は、知識の定着だけではなく思考力を磨くことにもつながっていると思います。

 こうした受験や教育ニーズの変化によって「小6の受験直前の追い込み」だけではなく「小3~5のうちから思考力を身に付けておきたい」「早めに自分に合ったカリキュラムで進めたい」といったご要望にお応えすることも増えてきています

 他には、全国に学齢も幅広く生徒を持っていることを生かした取組みも行っています。全国各地で集めた情報を専門の部署が分析し、面談やセミナーなどを通して積極的に保護者へ情報提供をしていることも、トライの特徴といえると思います。

「家庭教師のトライ」についてもっと知る

--きめ細やかな個別学習を提供されているんですね。トライではご家族全体のサポートもされているとお聞きしました。

 中学受験は保護者も含めた二人三脚。家庭全体のコーチングやサポートが求められる場面が多い中で、我々は家庭教師という特性を生かし、家族に寄り添いながらサポートをしていけるのが利点だと思っています。各家庭には、学習の指導をするプロの家庭教師の他に、サポートをする役割として専任の教育プランナーがついて目標達成を目指します。ひとりひとりがどのような勉強をしていくのか、保護者がどのような考えをお持ちなのかを知り、それに応えていくことがポイントで、長いお付き合いの中では非常に重要だと思っています。

 中学受験の長い道のりの中で、親という近い存在だからこそ子供に踏み込みすぎてしまい、トラブルが生じてしまうこともありますが、そういった際に、場合によっては親子の間に我々が入り込み親や子供がお互いに言いづらいことを代弁させてもらうこともあります。そうやって家族全体に寄り添い、サポートしていくことも我々の役割のひとつです。

日常と同じ状態で受験できるようイメージトレーニングを

--これからいよいよ受験本番が近づいてきますが、直前期の家庭での過ごし方についてはどのようにしたら良いでしょうか。

 入試直前期はメンタルのアップダウンが特に大きい時期だと思います。過去問で何点取ったとか、周囲の友達のクラスが上がったとか、さまざまな変動要因に心が左右されてしまうでしょう。しかし過去問の点数等は指標の1つにすぎません。むしろ過去問を用いて本番に向けたイメージトレーニングをすることの方が重要であり、そこに意識をおいて、気持ちを安定させた状態で入試に臨んでほしいですね。

 受験は非日常の連続なので、いかに日常と同じ気持ちで受けられるかということが重要です。たとえば、過去問を本番とまったく同じ時間通りに取り組んでみるとか、可能であれば受験会場付近でやってみる等、さまざまなイメージトレーニングのやり方があります。普段の力が出し切れる感覚で入試に臨めるように準備をしてもらえたらと思います。

 重要なのは受験プランの中で毎日やるべきことを決めて、それを着実に実行していくこであり、それは入試日が近づいても変わりません。我々は、何をやるべきかをお子さまや保護者の方と相談しながら決めつつ、そこに向けて進む道標を示し、進み、適宜修正をしていくという、これまでのやり方を変わらず淡々と進めていくことだと考えています。

受かるまでの道のりは1人ずつ異なる

--最後に、ラストスパートをかける小学校6年生と、それを支える保護者の方へのアドバイスを頂ければと思います。

 受験は子供たちの未来を作る大事な通過儀礼だと捉えています。そして、「受かるまでの道のりはひとりひとり異なる」ということをぜひお伝えしたいです。塾に行っても伸びなかったのに、個別最適な学習をすることによって自信を身に付けた子供を多くみてきました。

 ラストスパートをかける小学6年生や保護者の方々にお伝えしたいのは「これだけ十分やったんだから、きっと受かる」という自信をしっかりもってほしいということです。

 たとえば、入試前日にこれまで取り組んできた教材を上に積ませるとこれまでの努力が可視化できます。教材やノートを床に積み上げていくと、大体の子供が自分の身長を越えるんです。それだけ頑張ってきた事実を自信として持って、糧にしてほしい。これは一例ですが、何より「自信」が受かるための力強い武器になります。中学受験での努力は、今後の人生にとっても非常に大きな経験になると思います。家族全員が最後まで、お子さまを信じて入試当日を迎えてもらいたいと思っています。

--ありがとうございました。

 教育改革や学習観の変遷、コロナ禍等、情勢の変化に伴い、変わりつつある中学受験。受験校選びが多様化している今だからこそ、志望校や子供の性格、家族の思いに合わせてオーダーメイドのカリキュラムを組み、個別最適な学習を提案してくれるトライのサポートが際立ってくる。

 なおトライではマンツーマンの学習塾「個別教室のトライ」も展開しており、ご自宅とは異なった環境で勉強したい場合に利用することも可能だという。その時々での「最適」を選び、本番までのラストスパートを後押ししてあげるのも、親としてできる応援のひとつなのかもしれない。

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《羽田美里》
羽田美里

羽田美里

執筆歴約20年。様々な媒体で旅行や住宅、金融など幅広く執筆してきましたが、現在は農業をメインに、時々教育について書いています。農も教育も国の基であり、携わる人々に心からの敬意と感謝を抱きつつ、人々の思いが伝わる記事を届けたいと思っています。趣味は保・小・中・高と15年目のPTAと、哲学対話。

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