小学生はランドセルで通学すべきか…Surfvoteで投票受付

 小宮信夫氏が執筆したイシュー「小学生はランドセルで通学すべきか?」について、SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimillは運営するSNS「Surfvote」でユーザーの意見投票を開始した。

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小学生はランドセルで通学すべきか?
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 小宮信夫氏が執筆したイシュー「小学生はランドセルで通学すべきか?」について、SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimillは運営するSNS「Surfvote」でユーザーの意見投票を開始した。2023年5月31日まで投票を受け付けている。

「Surfvote」は社会にある「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)を問題提起し、それについて誰でも簡単に複数の選択肢から自分の意見を投票でき、他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)したりすることもできる。イシューは大学の先生やさまざまな分野の専門家からの協力で発行しており、投票結果は適宜、関係省庁や政治家へ報告している。

 今、保護者の間でランドセル購入は、「ラン活」というワードが登場するほど家族イベントの1つになっている。着用を義務付ける法令はないにも関わらず、これほど普及しているランドセルを使用する意味は何なのか。立正大学教授・社会学博士の小宮信夫氏は、小学生の象徴とも言える「ランドセル通学」が今後も続けるべきか提起し、支持する理由と支持しない理由をそれぞれあげている。

 ランドセル通学を支持する理由は、祖父母からの入学祝いの贈り物になっており、安価な簡易バッグから高級ブランドバッグといった格差の広がりを防げ、さらに丈夫で長持ちするので、子供の鞄に適している。

 一方、ランドセル通学を支持しない理由としては、ランドセルは高価で子育て家庭の家計を圧迫し、また重いので子供の身体を痛めやすい。ランドセル使用は画一性の象徴であり、同調圧力の温床になると考えられる。

 Surfvoteでは、次の7つの選択肢から選ぶことができる。
・今のままで何もしなくていい
・混乱を防ぐため、ランドセル使用を義務化すべき
・ランドセル使用が義務でないことを、学校は保護者にしっかり通知すべき
・鞄の多様化を進めるため、国が自治体や企業に経済的支援をすべき
・教科書のデジタル化により鞄自体を不要にし、身軽に通学させるべき
・その他
・わからない

 Polimillは、あらゆる人が意見を投票することで、柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させていくことを目標としている。

《千葉 智加》

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