コロナ禍、お出かけ先でもっとも増えたのは「公園」

 コロナ前とウィズコロナ以降とのお出かけ先ジャンルを比較した結果、ウィズコロナの現在は「公園」や「宿泊施設」「体験施設」等へのお出かけ割合が増加していることが、アクトインディのいこーよ総研の調査結果より明らかになった。

生活・健康 未就学児
ウィズコロナ、お出かけ先でもっとも増えたジャンルは「公園」
  • ウィズコロナ、お出かけ先でもっとも増えたジャンルは「公園」
  • お出かけ施設ジャンル別のいこーよ内閲覧シェア増減(2019年9月~11月の同月比)
  • お出かけ施設ジャンル別のいこーよ内閲覧シェア増減(2019年9月~11月の同月比)

 コロナ前とウィズコロナ以降とのお出かけ先ジャンルを比較した結果、ウィズコロナの現在は「公園」や「宿泊施設」「体験施設」等へのお出かけ割合が増加していることが、アクトインディのいこーよ総研の調査結果より明らかになった。

 調査は子供とお出かけ情報サイト「いこーよ」のジャンル別アクセス数を、コロナ前(2019年)とウィズコロナ(2022年秋以降)で比較、分析したもの。結果を2023年3月23日に公表した。なお、お出かけ先のジャンルは季節によって大きく変動するため、季節要因が比較的少ない9~11月に絞って比較を行った。

 調査の結果、コロナ前と比べてウィズコロナ以降でもっとも多く増加したのは「公園」で1.2%増。また、「美術館・アート」「博物館」もそれぞれ0.9%増加していることがわかった。「公園」の増加は、コロナ禍において3密回避の目的で身近なアウトドアである公園で遊ぶ機会が増加し、それがウィズコロナになっても定着したことに加え、昨今の物価高による節約志向等で無料の公園へのお出かけが増えたことが推測されるという。また、「宿泊施設(0.9%増)」や「体験施設(0.4%増)」も増えており、これは2022年の秋に実施されていた全国旅行支援の影響が大きいと推測される。全国旅行支援は2023年4月以降も延長が予定されており、今後も旅行関連の施設は伸びていくと予想される。

 一方、コロナ前と比較しもっとも減少しているジャンルは「屋内遊園地」で、2.8%の減少。ただし、屋内遊園地への来場は少しずつ戻りつつあり、2023年1月と前年の2022年1月とを比較したデータでは、屋内遊園地がもっとも伸びているジャンルとなっていることから、今後は屋内施設へのお出かけも徐々に回復していくと思われる。

 コロナ禍として約3年間過ごしたことによる行動様式の変化や急激な物価高等の影響で、ウィズコロナとなっても以前とまったく同じようなお出かけ行動、意識には戻れていないのではないだろうか。いこーよ総研では、新型コロナが5類へと移行される5月以降にも、コロナ前との行動変化を分析していく予定としている。

《木村 薫》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top