量子コンピュータの理論学べるゲーム「QuantAttack」無料公開

 TISと大阪大学量子情報・量子生命研究センターの藤井啓祐氏は、量子コンピュータの理論に基づいたゲーム「QuantAttack (クアントアタック)」を開発し、2023年4月19日、無料公開することを発表した。

教育ICT 小学生
「QuantAttack」のタイトル画面とゲーム画像イメージ
  • 「QuantAttack」のタイトル画面とゲーム画像イメージ
  • 「QuantAttack」ルール概要
  • 「QuantAttack」公開ページ

 TISと大阪大学量子情報・量子生命研究センターの藤井啓祐氏は、量子コンピュータの理論に基づいたゲーム「QuantAttack (クアントアタック)」を開発し、2023年4月19日、無料公開することを発表した。

 今回の大阪大学量子情報・量子生命研究センター(大阪大学QIQB)との共同研究は、科学技術振興機構(JST)共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)「量子ソフトウェア研究拠点」(JPMJPF2014)における共同研究の一環として行われた。

 「QuantAttack」は、大阪大学QIQBの副センター長 藤井啓祐氏が考案したアクションパズルゲームで、TISが開発を担当した。ブロックが積み上がる前に消す、という一般的なパズルゲーム要素に加え、量子コンピュータに由来するユニークなルールが特徴。

 ゲーム内のブロックは、量子コンピュータの基本命令である「量子ゲート」を表し、量子コンピュータに基づいたルールとなっている。そのため、効率良くブロックを消してハイスコアを狙うには、量子ゲートの種類と仕組みを知る必要があり、ゲームを通して量子コンピュータの基本的な仕組みを学ぶことができるという。ゲーム内にはチュートリアルの他、1人プレイモード、コンピュータとの対戦モードといったモードが用意されている。PCやスマートフォンのブラウザでURLを開くだけで、インストール不要で、いつでも無料でプレイできるため、小中学生等の若年層も含め広い世代への量子教育の浸透が期待できるという。

 「QuantAttack」は、2023年5月10日から5月12日に、東京ビッグサイト(南展示棟)で開催される「第3回量子コンピューティングEXPO」の大阪大学量子ソフトウェア開発拠点(QSRH)ブースにて、試遊を含めた展示をする。

《中川和佳》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top