2023年度ランドセル人気カラー、男子「黒」女子「紫/薄紫」

 ランドセル工業会は、2023年4月に小学校へ入学する児童をもつ親を対象にランドセルの購入に関する調査を実施し、その結果を発表した。ランドセルを選ぶ基準のトップ3は「カラー」「デザイン」「軽さ」となった。

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ランドセルの購入に関する調査
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 ランドセル工業会は、2023年4月に小学校へ入学する児童をもつ親を対象にランドセルの購入に関する調査を実施し、その結果を発表した。ランドセルを選ぶ基準のトップ3は「カラー」「デザイン」「軽さ」となった。

 ランドセルの購入に関する調査は、2022年2月3日~2月5日、インターネットで実施した。対象者は、2023年4月に小学校に進学する児童のいる親で、ランドセルを新しく購入した人。全国の20~69歳の男女で第一子かどうかは問わない。有効回答数は1,500件。

 ランドセルを選ぶ基準の1位は「カラー(50.3%)」で、2位「デザイン(33.9%)」、3位「軽さ(24.1%)」だった。

 購入したランドセルの色は、男児の1位は「黒(ブラック)」56.9%で、2位「紺(ネイビー)」14.5%、3位「青(ブルー)」10.4%と続く。女児では、1位「紫/薄紫(スミレ、ラベンダー等)」29.6%、2位「桃(ピンク、ローズ)」17.0%、3位「水色(スカイブルー)」16.5%となった。

 ランドセルの購入を検討し始めた時期は、4月が16.7%と最多で、2位は12月で14.2%、3位は5月で11.6%となった。実際に購入した時期は5月(20.5%)が最多で、ついで8月(14.5%)となっており全体的に早期化傾向にある。

 ランドセルLABOによると、今回の調査では、「ランドセルの多様化」というラン活のトレンドが顕著に現れる結果になったという。まず、商品決定における重視点としては、カラーやデザインが最も重視される傾向は、ここ数年変わらないトレンド。ついで「軽さ」「丈夫さ」「背負いやすさ」の3つのポイントがほぼ同レベルの結果となっており、いずれか1点に秀でているものではなく「機能性」等、総合的に判断される傾向が見受けられる。

 カラーについては、男児においては「黒」が主流ではあったものの、比率は年々減少しており、今年は初の60%台を割り込む結果となった。元々黒単色のみならず青色や赤色等の色目をアクセントとしたスティッチやワンポイントカラーが入っているものが多く見られたが、主色で黒以外のカラーの購入が増えておりベースカラーの選択に広がりが見られる。これは子供の思考だけでなく、親の許容が柔軟になってきていることも要因と考えられる。

 また女児においては、「紫」や「桃」といったカラーは、近年人気のカラーだが、今年は特に淡い色やパステルカラーの人気が高まっており、過去に定番色であった「赤」は12%と低迷している。また、検討や購入の時期について年々早期化の傾向にあり3月あたりから購入を検討する傾向にあり、5月のGWあたりがピークであるのが特徴。夏までに大半の家庭が検討・購入を終えており、コロナによる制限があった近年に比べて展示会や店舗に訪れる人数は著しく増加傾向にある。

 最後に全国の購入平均価格は、5万8,524円と前年と比較して2,000円ほど上昇した。素材等資材の値上がりも反映された結果だが、市場をみると3万円を切るような安価なモデルも増えており、選択肢は増えている。ランドセルの価格が上がっているというよりは、 価格のライナップが増える中で、選択される平均が上がっていると考えられるという。

《中川和佳》

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