文部科学省は2023年10月11日、2023年度(令和5年度)第1回高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)の結果を公表した。前年度比154人減の8,290人が受験し、高卒認定試験合格者数は前年度比152人増の3,948人だった。
高卒認定試験は、さまざまな理由で高校を卒業できなかった人たちの学習成果を適切に評価し、高校を卒業した人と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験。合格者には、大学・短大・専門学校の受験資格が与えられ、就職や資格試験などにも活用できる。
2023年度第1回高卒認定試験は、8月3日と4日の2日間で実施。台風の影響により、やむを得ず受験できなかった人を対象とした再試験を8月24日に行った。9,533人が志願し、8,290人が受験。1以上の科目に合格した7,580人のうち、すべての科目に合格して大学入学資格を取得した高卒認定試験合格者は3,948人であった。
高卒認定試験合格者の平均年齢は22.3歳、最高年齢は86歳。高卒認定試験合格者を最終学歴別にみると、「高校中退」が57.5%ともっとも高く、ついで「全日制高校在学」14.5%、「中学校卒業」9.8%、「定時制・通信制高校在学」9.3%など。
文部科学省では、高卒認定試験合格者に対して合格証書、一部科目合格者に対して科目合格通知書を送付している。第1回試験の結果では受験地別受験状況なども公表しており、文部科学省Webサイト内、高等学校卒業程度認定試験ページの報道発表一覧から見ることができる。