いこーよ総研は2023年12月20日、2023年の年末年始のお出かけについての調査結果を公開した。お出かけ先で人気だったのは「帰省」「公園・総合公園」「ショッピング」で、レジャー意欲よりも「家族でゆっくり過ごすこと」を目的としている人が多くいることがわかった。
「2023年年末年始お出かけ調査レポート」は、2023年12月4日から14日にかけて、全国の「いこーよ」および「いこーよアプリ」を利用したユーザーを対象にインターネットで実施した。有効回答数は294サンプル。
2023年の年末年始のお出かけ先の最多は「帰省」32％となった。コロナ禍で避けられがちだった「帰省」も、コロナ禍前の状態に戻っているようすが伺える。続いて、2位「公園・総合公園」28％、3位「ショッピング」26％となり、人気お出かけ先である「テーマパーク・遊園地」を上回る結果となった。昨今の物価高、宿泊料金やレジャー費用の高騰などが影響し、お出かけに歯止めがかかっていることも推測される。
2023年の夏休みのお出かけ先調査と比較すると、夏に比べて人気が高かったのは、「帰省」「観光名所」「温泉・スパ」「スキー場」。冬ならではの「スキー場」、そして、寒い冬は「温泉・スパ」も人気が高くなる。「観光名所」の中には神社や寺院なども含んでおり、年末年始は、初詣などで神社や寺院を訪れる人も多いため、夏よりも人気が高いと考えられる。冬は寒さのために、通常は屋外施設より屋内施設の方が人気が高い傾向があるが、いずれの屋内施設も夏の方が高い数値を示している。今夏は激しい猛暑のために屋外を避け屋内施設に出かける人が特に多かったという調査結果が出ているが、この年末年始ではあの猛暑を超えるほどの屋内施設へのニーズはないようだ。
季節がいいお出かけと比べて今年の冬のお出かけがどのような傾向なのかという視点で、2019年のGWに聞いた結果と比較した。GWは「公園・総合公園」は人気上位のお出かけ先だが、今年の年末年始のほうが高くなっている。また、「ショッピング」「観光名所」もGWより人気が高く、やはり、レジャーよりもショッピングや神社・寺院などのお出かけに関心を示す人が多くいることがわかる。
いこーよ総研は「2023年は、激しい気候の変化や変動する経済状況が、おでかけ市場にも大きく影響しました。来年以降もその影響は続くと考えられます。夏が非常に暑かった半面、今年の秋は比較的暖かい日が多く、季節が少しずつズレてきているのではとも感じました。おでかけ施設は、今後今までのお出かけシーズンの常識ではない対策や施策が必要となってくるかもしれません。」とコメントしている。
