新興出版社啓林館は、小学生の子供をもつ親を対象に「小学生の家庭学習」に関する実態調査を実施した。この調査から、現代の小学生の7割以上は家庭学習の習慣があることが明らかになった。
調査は、小学1年生~6年生の子供をもつ親(20代~50代の男女)を対象に実施し、332名の回答を得た。調査期間は、2025年2月18日~2月20日。「小学生の家庭学習の実態」にフォーカスし、親のサポート意識、子供の学習スタイル、家庭学習の課題などを明らかにするべく調査を実施した。
調査の結果、小学生の7割以上が家庭学習の習慣をもっていることがわかった。具体的には、「家庭学習の習慣がある」と回答した親が73.2%にのぼった。また、家庭学習の習慣がある小学生の約50.6%は、毎日家庭学習を行っていることが判明した。
家庭学習で行っていることのトップ3は、1位が「学校の教科書や宿題中心の勉強」62.6%、2位が「市販の参考書・ドリルを使う」34.2%、3位が「タブレット学習を活用」30.9%となっている。これにより、家庭学習では教科書や宿題を中心に勉強している小学生が多いことがわかった。
一方で、家庭学習において多くの小学生が苦手としていることは「集中力を保つこと」であることも明らかになった。家庭学習のサポートとしては、親が「一緒に問題を解く、問題の解説をする」「学習教材を選ぶ」といった役割を果たしていることが多い。
さらに、家庭学習をより効果的にするためには「子供が自主的に学べる教材の充実」が必要だと考えている親が63.0%にのぼる。
今回の調査から、小学生の家庭学習における現状と課題が浮き彫りになった。家庭学習の習慣をもつ小学生が多い一方で、集中力の維持が課題であり、親のサポートが重要な役割を果たしていることがわかる。また、子供が自主的に学べる教材の充実が求められている。