京都先端科学大学 バイオ環境学部は2026年6月5日、国連の定める世界環境デーにあわせて「バイオ環境学部20周年×世界環境デー」記念イベントを開催した。2026年度に迎える学部開設20周年を記念した取組みの第1弾として実施された。
当日は、学生および教職員あわせて180名の参加者全員が、揃いのグリーンの記念Tシャツを着用し、集合写真を撮影。撮影後は、軽食を囲みながら交流を深めた。さらに、「環境のために私ができること」をテーマに、タラヨウの葉にそれぞれの想いを書き記し、メッセージパネルに掲示。これにより、日常生活における環境への取り組みや意識を共有する機会となった。

タラヨウは、葉の裏面を傷つけると黒く変色する性質をもち、「葉書(はがき)」の語源ともいわれる植物。今回使用したタラヨウは、学生有志が事前に剪定作業を行って準備したものだという。掲示後の葉は同学部の実習圃場やバイオ環境学部演習林のたい肥として再利用される。
同イベントは、人とともに多様な生き物が共生する社会の実現を目指す同学部の教育・研究の理念を体現するものであり、ひとりひとりの小さな行動が未来につながることを発信する取組みとして実施された。同学部では20周年を記念したさまざまな企画を年間を通じて展開していく予定で、2026年9月や2027年2月にも関連イベントが計画されている。
京都先端科学大学 バイオ環境学部 詳細はこちらバイオ環境学部20周年・世界環境デーに寄せて バイオ環境学部長 三村 徹郎氏

今年2026年は、バイオ環境学部設立20周年にあたります。バイオ環境学部は、「人とともに多様な生き物が共生できる環境(バイオ環境)の実現」を理念に、2006年4月に開設されました。このバイオ環境学部20周年記念のお祝いをしていこうと考えた第一弾が今回のこのイベントになります。
今日、6月5日は世界環境デーです。日本の提案を受け、今から50年以上も前の1973年に国連総会で制定されて以来、世界中の政府や企業、学校などから何百万人もの人々が毎年参加し、地球の未来を守るために環境問題の解決や保護について考え・行動する日になっています。私たちの学部もバイオ環境学部という名前のとおり、環境を対象とした学問を行う場ですから、改めてこのことを考えるにはとても良い日だろうと思います。
そこでこの機会に、みなさんに今一度環境について自分ができることを考えていただき、それを「タラヨウ(多羅葉)の葉」に書いていただくことにしました。環境園での実習で、タラヨウの葉については学習しているかと思いますが、昔の人は、この葉を使って情報の伝達を行っていたということで、はがき(葉書)の語源になったとも言われています。今のメールやSNSよりも趣があって良いのではないかと思います。とは言え、バイオ環境学部の学生としては、なぜ字が浮かびあがるのだろうとか、この現象がタラヨウの葉に取ってどんな意味をもつのかということも、考えてみてください。細胞に関する内容ですから、応用生命学科のみなさんにも重要な課題ですね。
さて、「環境問題を考える」ということは、言葉にするだけなら誰も反対しない、綺麗なテーマですが、実際に何ができるのか、あるいはそもそも環境問題とは何なのかを考え、かつ自分が日々生きていくこととどうつながるのかを考えると、恐らく絶対に答えが無い重要な問題だろうと思います。せっかくバイオ環境学部という学部で勉強を始めたのですから、このことを一生考えるというつもりで、今日をそのための第一歩、あるいはすでに考えているという人は、もっと深く考え続けるためのきっかけにしてもらえば良いかと思います。バイオ環境学部20周年は、このあともいくつか行事を計画していますから、是非、そちらにも参加して「環境問題」を考え続けるクセをつけてください。

